中東呼吸器症候群(MERS)

中東呼吸器症候群(MERS)

2015年06月23日(火)8:03 AM
ラクダのミルクじゃないよ

ラクダのミルクじゃないよ

 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)、5月20日の最初の感染者が確認された以降、なかなか収束しませんね。富山とソウルを結ぶ便は、7月3日から21日まで運休することを決めたそうです。
 6月22日の情報では、MERS感染者は新たに1人が加わり合計172人、うち27人が亡くなりました。隔離者は3,833人になったので、21日より200人くらい減りました。
 韓国には最初の感染者からうつった2次感染者、2次感染者からうつった3次感染者、現在は4次感染者までいます。他にもイギリス、フランス、チュニジアなどに感染者がいます。
 
 MERSは治ったようにみえても、発症から1か月過ぎても気道にウイルスが残るなど、人から人への感染の恐れが長期間あります。人によっては血液、尿、便にもウイルスが残ります。それでも、現時点ではMERSは大流行(パンデミック)せず、自然収束すると考えられています。
 6月16日の世界保健機関(WHO)の緊急委員会によると、現在のMERS流行は国際的な公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)の条件を満たさず、渡航や貿易などの制限は不要ですが、MERS発生国(中東地域)の出入国者への注意喚起を呼びかけました。※アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン
 
 自分にできることは、MERS発生国のラクダに触らず生食生水を口にしない、人→人への感染力は弱いけどMERS患者の咳などに気をつける、自分が発症したかもと思ったら保健所に電話する、です。もしMERSになったら、他の人との接触を控えて人→人感染をさせないことが大切です。
 感染症全般に言えますが、家族の発症などやむを得ない場合以外は危うきに近寄らず、ウイルスが体内に入る前にうがいや手洗いでお帰り願い、良く寝て食べて運動して自分の免疫力を下げない生活を心がけることです。もちろん危うき食べ物や飲み物は口にしない、または加熱してからに限ります。
 
 病気は薬で治せばいいから、夜更かしして、好きなものをたらふく食べて、ゴロゴロしていたい?そんなことを言わずに、120歳まで元気で過ごせるよう、一緒に養生しませんか?
 何にしても健康作りは大切です。お近くのはりきゅう(鍼灸)院でもお手伝いできるので、おきらくにお問い合わせください。
<おさらい> 中東呼吸器症候群(MERS)の潜伏期間は概ね5日(2~14日)で、感染しても無症状から重症化や死亡の可能性まであります。典型例は38℃の高熱、咳、急な肺炎、下痢や臓器不全などです。感染経路は不明ですが感染力は低いので、うつらない努力と万が一の発症時はうつさない努力が必要です。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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