縄文人海のミルクに舌鼓(したづつみ) ~でもノロが心配~

縄文人海のミルクに舌鼓(したづつみ) ~でもノロが心配~

2015年11月03日(火)7:54 AM
 朝晩の空気がめっきり涼しくなりました。うっかりTシャツ1枚でごみ出しに出ると、クシャミがでそうです。夏の間に不摂生して冷たいものを沢山食べたり飲んだりした人はそろそろ辛くなる季節です。
 牡蠣(かき)アレルギーをお持ちの方には申し訳ないのですが、この時期とても美味しいのが牡蠣。東京の中里貝塚からは牡蠣と蛤(はまぐり)が発掘されており、縄文時代に牡蠣の養殖がされていたかもしれないとの推測もあるようです。あらためて、縄文人が凄いぞ!!
 おきらくが子供の頃初めて生牡蠣を食べた時、体をブルブル震わせたそうです。プルプルした食感を表現したのでしょう。滅多に作りませんが、今はキルパトリックが大好きです。昔会社勤めしていた頃、オーストラリア出張の際に食べて以来好きになりました。
 旬の時期ではありますが、心配なのがノロウイルス感染食中毒には温かい時期は細菌性、寒い時期はウイルス性が多いという季節性があります。そしてノロウイルスに関しては11月~2月の発生件数が全体の67%ですから、これからがまさにシーズンとなります。
 
 ノロウイルスはウイルス量が10個未満でも感染する非常に感染力の強いウイルスです。ノロウイルスと言えば牡蠣が思い浮かぶかもしれませんが、実際には感染した人と接触したり、感染者が触わったドアノブや手すり、咳・くしゃみから感染というように、人を経由して感染するケースが多いのが特徴です。その上、病状が回復した後も長期に(2週間)ウイルスが排出されるので、治ったと思ってもしばらくは人に感染させないように注意が必要です。
 
ウォタラ!!

ウォタラ!!

 ワクチンはないので、予防の一番は手洗いです。トイレの後や、おむつ交換の後、食事を作る前や食事の前などは良く手を洗いましょ。嘔吐などで汚れた部分は塩素消毒液で徹底的に拭くなどのほかにも注意事項は沢山あります。
 
 感染すると、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛、さらに微熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・倦怠感などの症状が出ることがあります。発症して1~2日で自然に治まりますが、幼児・高齢者・免疫力が低下している人では嘔吐や下痢で失った水分を経口摂取や輸液で補う必要があります。
 
 嘔吐を繰り返すと血液はアルカリ性に傾きます。何度も下痢すると血液は酸性に傾きます。どんな食品を食べても私たちの体はかなり厳密に弱アルカリ性(pH7.4±0.05)を保つようにできています。それほど厳密にコントロールされている体が、嘔吐や下痢で酸とアルカリのバランスが乱れると大変です。酸性に傾くと血圧低下、不整脈、見当識障害などの症状が、アルカリ性に傾くと不整脈、手足の痺れ、見当識障害などの症状が出ます。
 でも健康でさえいれば、感染しても軽症で済んでしまいます。日頃から養生して、ウイルスを寄せつけない体にしておきましょう。
 治癒力を高めるお手伝いなら鍼灸でできます。お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくに問い合わせてみてください。
 
 消毒薬もなく、上下水道もなかった縄文時代。ノロウイルスの集団感染などはあったのでしょうか?それとも、縄文式養生でノロウイルスに負けない治癒力を誇っていたのでしょうか?いずれにしても、牡蠣は加熱すれば全然平気です。そこで、キルパトリックの簡単レシピご紹介。アルミ箔でカップを作り、牡蠣を一つずつ入れ、刻みニンニクと刻みベーコンをトッピングし、オーブンで焼くだけ。フライパンでホイル焼きにしてもオッケー。仕上げにレモンを絞って一気にお口へ。ビールが大変美味しく頂けます。ただし、お腹を冷やさないために、室温の黒ビールでどうぞ。
 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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