風邪(かぜ症候群)と養生

風邪(かぜ症候群)と養生

2015年12月08日(火)7:30 AM
 昨日は二十四節気(陰暦)の大雪、それを待たずに富士山は真っ白です。自分の体も完全に冬仕様に変化したことを肌で感じます。
 夏や秋の無理がたたる頃ですが、風邪ひいてないですか?「風邪もひかないような鈍感な体ではいけない」というお言葉もありますが、誰でも何回でもひいて当たり前の風邪は、こじらせたり長引かせないのが大切です。
 
 かぜ症候群(いわゆる風邪)の80~90%はウイルス感染で、原因になるウイルスはたくさんいます。体は感染した記録を免疫という仕組みに残すので、まったく同じウイルスなら次は効果的にやっつけられますが、種類が違うと始めからやり直しなので、何度でも風邪をひいてしまうのです。
 感染とか免疫とか書きましたが、たとえば、風邪ひきさんが手で覆ってくしゃみをし、その手を洗うために扉を開けた後、別の人がその扉を開けて鼻の下を触った、これで鼻が風邪のウイルスに汚染されました。次に皮膚や粘膜の表面にくっついたウイルスは、体の防御網をかいくぐり冬の乾燥で傷ついた鼻の粘膜から体内に侵入!これが感染です。感染しても症状がでなければ不顕性感染といい、症状が出ると発病です。
 治るまでの期間は、咳(体からウイルスを追い出す機能)、熱(体内のウイルスを弱らせて自分の免疫を強くする機能)、喉の痛み(ウイルスを喉より下に入らないようにする機能)という武器がどう使えるかなどでも変わります。
ウイルスになんて負けないぞ

ウイルスになんて負けないぞ

 外敵が弱くても自分がもっと弱ければ風邪をひくし、外敵が強くても自分がもっと強ければ感染しなかったり、感染してもすぐ治ります。感染するかどうか、症状がでるかどうか、症状が長引くかどうかは、外敵と自分の力の差によります。
 
 昔は冬になれば必ず風邪をひき、肺炎かと思うような咳がでると苦しくて苦しくて、動けなくなってようやく治る、という感じで風邪を1か月ひき続けるのが当たり前でした。不調なことが普通すぎて、今のように風邪が1日も続かないうちに治るようになるなんて思いもしませんでした(笑)
 ちなみに感染しても症状がでない場合、知らず知らずに他の人を病気にすることもあるので(ノロウイルスで良く聞く話ですね)、早く治りきることが病気になった時のコツです。それは目に見える訳ではなく、体の感覚で知るしかないので難しいし、本当は風邪をひくメリットもあるのですが(笑)
 
 風邪などの感染を防ぐためには手洗いと伴に、睡眠、食事、運動という同じような毎日を過ごすというごく当たり前な生活が大切です。
 とはいっても何から手をつけていいのか分からない!という方は、お鍋を美味しくいただくのはどうでしょう?食事は何を食べるかよりも、食べ過ぎないことが大切です。色々な食材、特に冬野菜がたっぷりとれるお鍋は体が温まり、美味しくて胃腸に負担の少ない食べ方をすればお肌の調子も良くなります。
 それでも風邪を繰り返す方は、体の中から健康にする東洋医学を取り入れるのも手です。自分にあった養生について知りたい方は、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。よいツボもありますよ!

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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