床ずれにならないために

床ずれにならないために

2017年09月05日(火)6:22 AM
 そろそろ親爺の一周忌です。法要をする気は全くないのですが、それでも何らかの形で供養はしようと思っていました。そこで少々フライングですが、沼津港に行って親爺の好きだった鮪料理で供養をしてきました。漬け鮪丼を頂きましたが、漬け鮪がまったりととても美味しかったです。
 それにしても、「もう」というか「まだたったの」というか、親爺が他界してほぼ1年。ついこの間まで一緒に定休日ランチをしていたような気がします。記憶が少しずつ曖昧になっていく一方、何の脈絡もなく記憶がよみがえることもあります。
 
 先日突然、床ずれの事を思い出しました。昨年6月に入院するまでは、立っているのもかなり辛くなっていたとはいえ、食事の準備も自分で何とかこなし、当然トイレも自分で行ってました。
 両親の介護を覚悟した時、介護職員初任者研修(当時はホームヘルパー2級)を受けましたが、その時初めて床ずれのことを専門用語で褥瘡(じょくそう)という難しい言葉で呼ぶことや、ずっと同じ個所が寝床などに当たり続けることで床ずれが出来るということを学びました。
 でも、全く寝たきりというわけでもない親爺が床ずれになるなんて、想像もしていませんでした。
 
 在宅介護の打ち合わせで、床ずれになる条件は3つあると教わりました。

  1. 長時間の圧迫・摩擦・ずれ
    長時間の圧迫により皮膚やその下にある皮下脂肪組織、筋肉への血流が途絶えてしまうと、これらの組織が死んでしまいます。これが床ずれです。
  2. 低栄養
    栄養が悪化した状態が長く続くと筋肉や脂肪組織が減少し、骨が突出して床ずれ発症の危険性が高くなります
  3. 不衛生
    失禁(尿漏れ、便漏れ)によって皮膚が湿った状態が続くと、摩擦が大きくなり、皮膚にズレが生じやすくなります。また軟便や水様便はアルカリ性で、皮膚のバリアー機能を壊し、皮膚を著しく刺激して皮膚炎を起こす原因になります。

 自分で体位変換ができず長期間寝たきりで、栄養状態が悪い、皮膚が弱くなっている人が、圧迫・摩擦・ずれなどの刺激が繰り返されている場合は褥瘡になりやすいのです。
 これらの条件がそろうと僅かな時間で床ずれは出来てしまうそうです。「寝たきり状態」の方では2時間毎の体位変換が、車椅子の方では20分毎のプッシュアップが一般的に推奨されているのはそのためでしょう。

 
 加齢によって、体の働きが弱り、消化能力が衰えれば、床ずれだけではなく、もっと色々な不都合が生じてきます。けれど、高齢であってもピンシャンしている方もおられるのですから、努力次第でいつまでも元気でいられると、おきらくはそう楽観的に考えています。
 
 それにはやはり睡眠・食事・運動を三本柱とする養生が重要です。おきらくはこの中でも特に運動が大きなポイントではないかと思っています。死ぬまで動ける体を維持するためには、やはり運動が一番でしょう。そしてその体を維持するための栄養を摂る食事。体をメンテナンスする時間である睡眠。ん~。やっぱりどれ一つ欠けても健康は維持できそうもないですね。とにかく、寝たきりにならず、最後の最後まで自立して暮らすためには、しっかり養生し、体を使い続ける必要があります。
 養生しているつもりなのに調子がでない。痛みなどの不具合のために養生できない。などのお悩みには、お近くのはりきゅう(鍼灸)院でお手伝いできることがたくさんあるので、おきらくにお問い合わせください。

 

ママ、ずっと一緒だよ

 ちなみにおきらくは、死ぬ直前まで仕事をして、自分の足で歩き、料理を作って食べ、しっかり眠りたいと思っています。そしてイヨイヨというときには山岡鉄舟のように辞世の句でも詠んでアチラの世界に旅立ちたいと思っています。
 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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