洗いすぎにご注意です

洗いすぎにご注意です

2019年05月07日(火)5:54 AM
 毎月ほぼ欠かさずニュートンを読んでいますが、このところ立て続けに「そんなの読んでるの?」と言われて、ちょっぴりへこみ気味(笑) でもワクワクする記事が載っていて、好きなんです。
 知らないことを知ったり、隠された法則を見つけ出すのは、宝探しのように楽しいことだと思います。幾つになっても、やめられません(笑)
 
 放送大学の授業も楽しみの1つですが、今回は「暮らしに役立つバイオサイエンス」です。簡単にいうと、生活に密着している微生物を学ぶ授業です。微生物はヨーグルト、納豆、味噌、醤油など素材を美味しく保存がきくように変える力がある一方、食中毒、感染症などの病気の元にもなります。
 微生物といえば、パスツールのスワン型フラスコの実験を思い出しませんか?学生時代は単純に感動した偉業も、背景を学ぶと良し悪しだけではない複雑さを感じます。様々な視点をもつことは、大切なことだとしみじみ思います。
 ところで体は細菌の繁殖に適した環境ですが、ばい菌にやられない仕組みの1つに味方の細菌の力を借りています。私たちの体は腸内細菌、皮膚常在菌など、体の細胞数をはるかに超える菌と一緒に毎日過ごしています。ばい菌が体に入ろうとしても、体に住み着いている菌が防ぐことも多いです。縄張り争いって、生命の根源的な力なんでしょうね(笑) よそ者が善なら一緒に暮らし、悪なら排除し、常在菌では対処できないほどの強さなら免疫で対処する、体はそんな感じで病気にならないようにしています。
 だから極端に体を清潔にすると、かえって体が弱ってしまいます。体の洗いすぎ、頭の洗いすぎ、薬剤を使ったうがいのしすぎ、どれも味方の菌を弱らせてしまうことになります。垢というとすごく汚いものと思われがちですが、実は体に必要なのです。体は極端を嫌うので、清潔すぎ、汚れすぎに偏らないよう、適度に綺麗にするのがいいですよ。
 髪は神経がないので、切っても痛くありません。血液から栄養を直接もらえない代わりに、頭皮から髪を守る皮脂が出ています。これを櫛やブラシで毛先まで届けることで、艶々した髪の毛になります。頭の皮脂は常在菌のために役立つだけでなく、髪も綺麗にできて一挙両得です。でも、髪の洗いすぎは、フケや髪の艶がなくなるなど、返って悪い結果になってしまいます。
 

もうすぐ母の日

 段々と薄着になり、花粉で刺激され、あちこち念入りに洗う方が増えてきましたが、それがまたトラブルの原因になっていることもあるので、くれぐれも極端には気を付けてください。
 病気のことから健康を維持まで、東洋医学は昔から病の元を見極めることに長けています。お体のことで気になることがありましたら、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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