「まつげエクステ」5店舗摘発
大阪の摘発から始まり、ついに静岡でも取り締まりがありました。
平成20年に厚生労働省が美容師以外の施術を禁止していますが、無資格で「まつげエクステ」(正式には「まつげエクステンション」)をしていたお店と従業員の取り締まりです。
「まつげエクステ」のトラブルは増加中とのことですが、何が問題なのでしょうか?
それはデリケートな目を傷つける可能性があるからです。
角膜は目の表面を守る透明な膜で、カメラで例えるとレンズの役割をしています。体に必要な血管すら通さずに透明さを保っています。そのため傷にとても弱いのです。外敵を倒すのも、傷ついた組織を治すのも血液のお蔭なのに、それがすぐ近くにないのでいったん傷つくと菌が繁殖しやすく傷の修復が遅いのです。傷つくと困るところなので、ちょっと触るだけで痛みを感じるところでもあります。
まつげエクステは接着剤、接着したまつげ、重みを受ける自分のまつげが①まぶたや角膜を傷つけることがある、衛生管理がされていない場合は②手や器具から感染することがある、③接着剤にかぶれることがある、④自分のまつげが抜けることがあるなどの問題があります。
「まつげエクステ」はバービーちゃんみたいで可愛いですが、目のトラブルから視力低下!なんてことになったら困ります。そうならないために、美容と医療の知識があって衛生管理がきちんとしたところを探してほしいです。そして①接着剤の成分(表示義務はないが、アレルギーの可能性もあるため成分をきちんと言えるところが安心です)、②ケアの方法、③万が一のトラブル時の対処方法などあらかじめ納得するまで質問することをお勧めします。
参考までに、アメリカ眼科学会(AAO)の見解をリンクします。
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