2025年04月15日(火)6:11 AM
アルツハイマー型認知症には色々な症状がありますが、典型的な症状は物忘れで、ついさっきの記憶が消えていきます。おきらくがお袋のその症状に気がついたのは、15年程前です。当時、両親は車で1時間程の所に暮らしていましたが、年に1,2回会うくらいでした。
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ある日、お袋がおきらくの顔をじっと見て「お宅どちらさん?」と聞くのを見て、アルツハイマー型認知症ではないかと疑いました。親爺に聞くと、最近頭が悪くなった、出掛けて迷子になる事がある、と言います。間違いないな、と思いました。
そろそろ介護の覚悟をと思っていたら、親爺から血を吐いたと電話があり即入院。退院後、認知症検査を受けた早々自宅で転倒し大腿骨頚部骨折、また入院。最終的にはその病院で他界したので、自宅介護には至りませんでした。
親爺は毎日見舞いに行ってましたが、おきらくは週1回。お袋は「家に帰りたい」と時折言うだけのおとなしい患者だったので、殆ど苦労はありませんでした。
最近、恩蔵絢子さんの「脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?」を読みました。
アルツハイマー型認知症になると、新しい事は覚えられず、過去の記憶もどんどんなくなり、自分が知っているその人ではなくなると思っていました。でもこの本を読んで、できなくなる事は増えるけれど、その人らしさは残るし、大脳皮質以外で新しい記憶を残す事も出来るという事を知りました。
入院中のある時おきらくを指さして、親爺がお袋に「誰か分かるか?」と聞くと、お袋は下腹を叩いて「ここが知ってる」と答えました。お袋はおきらくの名前やおきらくとの出来事の記憶は失っているけれど、体では息子だと分かっているのかな。やっぱりお袋はおきらくの母親なんだなと、その時に思いました。
ご家族に認知症の方がおられて悩んでいる方に、お勧めの本です。
私の事、覚えてる?
最近介護疲れで体がもたないという方。お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
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