2023年05月16日(火)7:51 AM
総人口が減少する中、65歳以上の高齢者人口は
おおよそ3割に。
高齢者に介護が必要になった主な要因の中のトップが
認知症です。なかでもアルツハイマー病が認知症の約7割を占めています。
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おきらくのお袋もアルツハイマー病でした。アルツハイマー病には遺伝的要因による家族性と、遺伝には関係なく、年齢や生活習慣が関係する孤発性の2種類があります。家族性のものだったとしたら、おきらくは遺伝子を貰っている可能性があります。家族性の場合、発症年齢が若い(20歳台後半~50歳台)という特徴があるので、既に66歳のおきらくがアルツハイマー病になるとしたら孤発性のものになるのでしょう。
アルツハイマー病の治療薬は、昨年まではドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン、メマンチンの4種類でしたが、いずれの薬もアルツハイマー病の病態の進行に変化を与えるものではありませんでした。
アルツハイマー病になる原因はまだ明確になりませんが、脳内にアミロイドβが蓄積して脳神経に障害を与えるという推測があります。そこで現在はアミロイドβを除去する薬が出てきています。
例えば、今年の1月にエーザイ株式会社が承認申請した
レカネマブはアミロイドβを除去する事で認知機能の低下をある程度抑える効果があるようです。
ただ、アミロイドβはアルツハイマー病患者の体内だけではなく、健康人の体内でも常に産生されているのだそうですが、その生理機能は分かっていないようです。ただ、こうしたアミロイドβは分解されるので、過剰に溜まることはないようです。そして、アミロイドβには
真菌や細菌の感染を防御している事も報告されており、単純に悪者と決め付けられないようです。
アルツハイマー型認知症患者の脳内に歯周病原因菌の成分が見つかったというのは、この事と関係あるかもしれません。
色々な臨床研究がされていますが、我々一般人への適用はまだ先の事になりそうです。
となれば、何とか予防したいものです。
例えば、
鳥取県のとっとり方式認知症予防プログラムというのが公開されています。内容は運動、知的活動、コミュニケーションの3本柱からなっています。それぞれの活動はそれ程難しくなさそうですし、週1回2時間程度なので取り組みやすそうに思います。
WHOガイドライン
『認知機能低下および認知症のリスク低減』には、
- 推奨1:身体活動は、認知機能正常の成人に対して認知機能低下のリスクを低減するために推奨される。
エビデンスの質:中 推奨の強さ:強い
- 推奨2:身体活動は、軽度認知障害の成人に対して認知機能低下のリスクを低減するために推奨してもよい。
エビデンスの質:低い 推奨の強さ:条件による
となっており、出来れば認知機能が衰える前から運動を始めるのが良いようです。
運動はウォーキング等の有酸素運動が良いと言われています。速歩で30分/日程度歩ければ良いのですが、最初は5分でも構いません。少しずつ時間を伸ばして行けば良いと思います。
また、有酸素運動に加えて、筋トレで筋力・筋量アップすれば将来フレイルになるのを予防する事も出来ます。もちろん、おきらくの筋トレのお勧めはスクワットです。最初は5回位しか出来なくても、少しずつ増やして行けば、50回程度出来るようになるのに2ヶ月も掛かりません。何より、歩きもしっかりするので、ウォーキングが楽しくなると思います。
運動したら、腹八分目に栄養補給して、十分に眠りましょう。これが養生の基本です。
ママ、コッチコッチ!!
東洋医学的には様々な病気は治る力が落ちている事が原因です。疲れが取れない、いつもだるいという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
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この記事を書いた人
Koji Wakio(
おきらく)
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武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(
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おきらく極楽にて
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