桜が散ったと思ったら、ここ三島では8月の夏祭に向けてシャギリの稽古が早くも始まりました。シャギラーはもう夏気分。でもおきらく極楽はまだまだ春気分。大家さんから筍を頂いたので、筍と鶏肉の煮付け、筍のオリーブオイル焼き、筍の味噌漬け、筍・タマネギ・豚肉のガラムマサラ炒めなど作って、美味しく頂きました。筍は先の柔らかいところから根元の硬い所まで、場所それぞれに違った味わいがあってとても楽しいです。

 

　ところで、硬いと言えば最近こんな事がありました。
　右下一番奥の歯茎が腫れて、凄く痛くなったのです。2日間様子を見ましたが、腫れがひかず、極楽先生にはりきゅう(鍼灸)治療をして貰ったところ、直ぐ我慢できる程度に痛みが減りました。歯肉炎かなぁ？4ヶ月に一度、歯科医院でケアして貰ってるのに・・・。
　念のため翌日歯科医院で診て貰ったところ、歯周病とのこと。

　炎症の原因は分かりませんでした。虫歯もないし、歯と歯茎の間の溝もそれほど深くない。ただし、奥歯の詰め物の横にクラック(ひび)が入っていて、もしかしたらそこから菌が侵入したのかもしれないとのこと。硬いものを食べなかったかどうか確認されましたが、右側での片噛みは確かに多いけど、硬いものは食べた記憶はないし・・・　あ、噛みしめならしょっちゅうしてる。これか！！人体の中で一番硬いものを年中噛んでる！！

 

　顎が開きにくい／開かない、顎を開くとカクッと鳴る、顎関節(耳の下辺り)がこる／痛む、などの不調がある方は気を付けましょう。ある日突然歯や歯茎が痛くなるかもしれません。毎日きちんと歯磨きをしているのに虫歯や歯周病になってしまった時は、もしかすると歯にクラックがあるかもしれません。

 

　クラックは外傷やかみ合わせの悪さが原因の事もありますが、おきらくのように噛みしめ癖が原因の事もあります。たかが噛みしめ、されど噛みしめ。です。噛みしめのせいで虫歯／歯周病ができ、ゆく先歯無しの人生になってはたまりません。
　クラックは治療法がないので、ならないよう予防するしかありません。クラックの原因の一つである噛みしめは、多くの場合ストレスや生活習慣が原因です。ストレス対策には、原因を無くすまたは離れる、気にしない、ストレスに耐えられる体になるのが一番ですが、それもなかなか難しいです。
　そこでどこでも手軽にできる養生法、「ゆっくり呼吸」がお勧めです。

 

　因みに、今年の暮れで89歳になるおきらくの父親は総入れ歯が面倒なため、外食時は決まって鰻丼か鉄火丼です。それ以外は硬くてノーサンキューです。
　動物の歯は栄養を摂るための消化器官の先頭バッター。植物の根に相当するわけですよね。根は大切にしましょう。
　そして、いつまでも何でも美味しくいただけるよう、できる限り自前の歯を保ちたいと思います。