肌のカサカサ、鼻や喉のゴロゴロ

肌のカサカサ、鼻や喉のゴロゴロ

2017年09月12日(火)7:38 AM

澄み切った秋の夕空

 朝晩は長袖のフリースを着込むほど、お日様が恋しくなりました。日中は暑いですが、残暑はどこ?と思うほど空気が冷たくなりました。
 遠くまで見渡せる澄み具合なので、久々に夜の間ずっと星を眺めていたいところですが、翌日の事を思うと中々できません。そういう時間がとれないことも、また贅沢なことかもしれません。
 
 ところで涼しくなってくると、空気が乾燥するので喉のトラブルが増えてきます。夏のエアコンでちょっと乾燥してるという方には、余計に秋の乾燥がこたえると思います。
 お肌は適度な潤いが必要だし、粘膜は常に潤いが必要なので、周りが乾燥していると水分が不足気味になります。本来、体は自動調整するので肌のカサカサや喉のゴロゴロにはならないのですが、体の持っている力より季節の方が勝るからなのでしょう。体の一部が乾燥しているといっても、水分補給しても治りません。この時期は、水分不足より水を巡らす力が足りないからなのです。
 肌も鼻も喉も体の一部、そこだけが調子が悪いのではなく、体全体の調子が落ちている結果、体の一部に症状がでているのです。こんな時は、弱っている所を休ませてあげるのが一番です。お肌が乾燥しているなら石鹸などの強い刺激は少しお休みする、鼻や喉の乾燥ならマスクをしたり温かい飲み物を近くに置いてささやかな加湿をするなどです。
 お肌からでる脂は、どんな高級化粧品も敵わない天然の保湿クリームです。それは毎日たくさん出るものではないので、洗いすぎないことが大切です。カサカサしている間は皮膚のバリアが弱っているので、ワセリンのような低刺激で安全なもので覆ってあげるとお肌も助かると思います。
 鼻や喉を加湿するのは、粘膜は常に適度な潤いが必要だからです。マスクは呼吸で蒸発する水分を減らしてくれるし、温かい飲み物や加湿器で湿度をあげるのもいいし、ネックウォーマーとかスカーフなどでも鼻や喉は少し楽になります。
 お肌や喉などが乾燥気味なら、しばらく胃腸の負担を軽くするのも手です。消化の良いものとか、量を控えたり、睡眠前後の3時間はお腹を休めるなどすれば、胃腸以外もしっかり働けるので体の調子が整うと思います。
 
 来年のことをいうと鬼が笑うといいますが、受験や試験に就職などなど、2月や3月は絶対に風邪をひけない方も多いと思います。健康は毎日の積み重ねです。元気に春を過ごすためには冬の養生が、健やかな冬にしたいなら秋の生活が大切、というように一つ前の季節が次に影響します。
 読書の秋ではありますが、今の時期は早寝早起きが超お勧めです。お天気とか乱れがちなので体のリズムがつかみ難いのですが、体は自然と伴にあるものです。季節にあった過ごし方で、よい秋、よい冬を過ごしてほしいです。
 ちょっとした不調がなかなか取れない場合や、もっと自分にあった養生をしてみたいなどございましたら、お近くのはりきゅう(鍼灸)院でお手伝いできることがたくさんあるので、おきらくにお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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