これって更年期障害?

これって更年期障害?

2015年10月27日(火)7:31 AM
 黄帝内経(こうていだいけい)素問(そもん)は東洋医学の基礎となる本で、その道の関係者以外は題名から内容が想像できない超マイナー本だと思います。でも内容の一部は、漢方関連の宣伝効果でちょい有名です。
 約2千年前に書かれた素問の、女性は7歳刻みで体が変化して49歳で閉経するというくだりは現代にも通じるうえ、7の倍数で表現する思想が美しいです。
 その閉経前後である45歳~55歳は、女性の更年期障害が多い年頃です。自分や周りは大丈夫ですか?
 
 閉経になった(なる)時の気持ちは?待ち遠しい?悲しい?同じ事柄でも受け止める気持ちはそれぞれの価値観で変わります。
5つも当てはまるわ

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 ただ、困るのは諸々の症状です。ホットフラッシュ、ほてり、のぼせ、発汗、寒気、冷え、動悸、胸痛、息苦しさ、疲労感、頭痛、肩こり、めまい、情緒不安定、イライラ、怒りっぽい、抑うつ気分、涙もろい、意欲低下、不安感、腰痛、関節痛、筋肉痛、手のこわばり、むくみ、しびれ、吐き気、食欲不振、腹痛、便秘、下痢、皮膚の乾燥、湿疹、かゆみ、ムズムズ感、排尿障害、頻尿、性交痛、外陰のかゆみ、膣の乾燥感、とまあ何の不調でも「更年期ですね」といわれるのもうなずける多彩な症状が特徴です。
 緊張したり恥ずかしい訳ではないのに突然カーッと顔が赤くなったり、暑くないのに唐突に汗がダーッと出たり、前もってトイレを済ませても急に尿意を感じたり、人前で困る症状達にはため息がでます。
 ホルモンはごく少量で心と体に大きな影響を及ぼしますが、それが7×2=14歳で大きく増え、7×4=28日で変動し、7×7=49歳でガクンと減る女性の体は大忙しです。
 
 生理痛に個人差があるように、更年期障害も個人差が大きいです。つらい更年期障害を軽くするコツは基本的に誰でも同じ、自律神経の負担を減らすことです。体の変化(ホルモン)が大きくて調整(自律神経)が追いつかない時は、体の変化が少ないように規則正しい生活(睡眠、食事、運動)が一番です。
 体は決まったことが大好きです。女性ホルモンに限らず体は時計や暦も持っているかのように、何時にどうする、秋はこうするなどと決めています。体の中にあるプログラムは、毎日時刻や季節を補正しながらコツコツと予定を進めているので、それにあわせた規則正しい生活の方が楽に過ごせます。
 
 ホルモン剤や除草剤、遺伝子操作で効率よく育てた食材を避けるのは、薬で症状を抑えずにすむ健康な体でいたい気持ちに通じていると思います。
 自然の一部である体は、不自然な生活が苦手です。不調というサインがでる前に、自分にあった養生を見つけてほしいです。
 更年期障害に効くツボもあるので、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせするのも一考です。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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