暗闇で四感を揺さぶるDID

暗闇で四感を揺さぶるDID

2015年12月01日(火)7:29 AM
 先日、ダイアログ・イン・ザ・ダーク(Dialog In the Dark)に参加して来ました。簡単に言うと90分間の完全な暗闇体験をするものです。
 おきらくはそれまでにプチ暗闇体験を二つしていました。一つは御殿場の御胎内清宏園の御胎内巡り(とば口でリタイア)。もう一つは香川県の善通寺の戒壇巡り。でも、ダイアログ・イン・ザ・ダークは全く違いました。
 
DialogInTheDark ダイアログ・イン・ザ・ダークは知らない人8名(4名までは知り合いも可)のグループを作って、完全な暗闇の中で90分を過ごします。視覚障害をもったスタッフのサポートを受けながら、白杖・同行の方達との声掛け・聴覚・触覚・嗅覚を頼りに、色々な物がある中を進んで行き、置かれている物に触れてそれが何かを推測し、全員で協力して作業をします。そして最後は何も見えない中、手さぐりでボトルからグラスに飲み物を注いで乾杯します。
 
 普段いかに眼に頼りきった生活をしているかが良く分かりました。例えば落ち葉の感触。愛娘が幼かった頃、凄く楽しげに落ち葉を踏んでいましたが、あれは落ち葉を踏む足裏の感触が本当に楽しかったんだ、と今なら分かります。
 
 真っ暗闇の中だと、おきらくの場合、触覚と嗅覚はわずかに鋭くなったような気がしました。白杖が口吻に生えているヒゲの代わり。ヒゲで周囲を探りながら、匂いで今隣にいる人がさっきまで近くにいた人かどうかを判断します。
 おきらくは聴覚の方は最後まで今一つでした。味覚も殆ど変化なかったような気がします。
 
 あっと言う間の90分。でも僅か90分とは言え、眼に頼りきっている今の五感の頼りなさは充分に実感しました。そして、それを補うように鈍っていた他の感覚が少し甦った感じがしました。
 
 前回のブログでも話題になりましたが、検査数値は病気の傾向を示す指標の一つですが、目に見える数値だけが病気の傾向を示しているとは限りません。眼がかすむ、何となく聞こえにくい、変な臭いがする、ご飯が美味しくない、肌が少しピリピリするなど、何となくいつもと違う感覚。むしろこういう感覚が凄く大事だと思います。たまには道路から遠い静かな部屋で、可能な限り真っ暗な中で目を閉じて、自分の体を四感で観察してみてはいかがでしょう。
 違和感が分かると、健康が保ちやすくなります。
 
 違和感はあるんだけれどなんだかよく分からない方は、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
 
 そうそう。ダイアログ・イン・ザ・ダークに行かれる場合、もしお持ちならファイブ・フィンガー・シューズがお薦めです。おきらくは普通のウォーキング・シューズで行ってしまいましたが、ファイブ・フィンガー・シューズならもっと足裏感覚を楽しめたに違いないと思います。
 それと、もう一つ。真っ暗闇を共に過ごす方達は全くの初対面。しかも自己紹介は暗闇の中で。待合室で多少なりとも姿は目にしているものの、どんな人となりか全く知らない方達。それなのに、暗闇の中で声を掛け、時には手を触れて誘導したり、されたりする内に、ごく僅かな時間で信頼し合える仲間に変わっていく。日常にはない不思議さがとても楽しかったです。
 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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