気の滞りと自律神経

気の滞りと自律神経

2016年11月15日(火)6:01 AM
 空気が澄んで気持ちがいいけれど、寒いです!そんな中、学会に参加してきました。世界各地から鍼灸師が集まり、多くの人達を早く治すための研究成果が発表され、興奮と感動で心はホッカホカでした。
 大声で喋ったり歌ったり、喉は少し枯れ気味ですがお蔭で気の巡りはすこぶる好調です。
 
 気が滞りなく巡ることは、健康に欠かせないことです。でも気という概念ではちょっと分かりにくいので、自律神経に例えてみます。
 寒い暑いなどの外側の環境の変化や、悲しんだり笑ったりなどの内側の環境に体を最適化してくれるのは自律神経のお蔭です。健康な時には意識することのない自律神経ですが、起きられない、眠れない、お腹が痛い、便秘や下痢が続く、頭が痛い、イライラする、不安が続くなど、一旦不調が続くとなかなか元に戻れないことも多々あります。
 更年期障害など、一時的なホルモンの影響によるものなら先が見通せますが、そうでない場合はなぜこうなってしまったのか、どうしたら治るのか、いつまでかかるのか不安は尽きないと思います。たとえ注射や薬で症状が消えても、その症状を生みだした原因が治らずに別の形で症状がでることもあります。
 このような方に多いのが、気の巡りが悪いことです。はりきゅう(鍼灸)は気の巡りを改善することが得意ですが、生命の源泉である気を整えるのは時間がかかることが多いです。逆に言うと自覚の有無に関わらず、それだけ長い時間をかけて自律神経が乱れる生活を続けていたということです。何年何十年と、睡眠で回復できないほどの無理を続けたことを思うと切なくなります。
 薬を止めることがいいこととは限りませんが、はりきゅう(鍼灸)で睡眠薬を減らした方もいます。体を治せるのは自分の力だけですが、はりきゅう(鍼灸)にはそれを助ける力があると信じています。
 
 そういえば先の学会で、はり(鍼)などが脳に及ぼす影響をテーマにしたものもありました。脳血流が増えるとか、脳内のセロトニンが増えるとか、日々の臨床で実感していることが科学的に解明されるのはとても嬉しいです。
富士実香

富士実香

 11月は急に寒くなって体はしんどかったですが、学会だけでなく地元で頑張る人達にも元気を貰えたよい滑り出しです。インフルエンザが例年より早く流行していますが、マスクにお茶の香りを忍ばせて楽しく予防しています。ちなみにこれはお茶の実のオイルを使った練り香水で、香りやオイルにうるさい(笑)私も納得の清々しさです。
 もちろんマスクはオプション、メインは自分の元気です。健康な体は硬くこっていたり、痛みがあったりしないので、どこか変だなと思ったら早目の養生で元気を取り戻しましょう。基本は規則正しい睡眠、食事、運動です。お近くのはりきゅう(鍼灸)院でもお手伝いできることがたくさんあると思いますので、おきらくにお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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