熱中症
熱中症
2013年07月15日(月)1:57 PM
暑いですね。上手に汗をかけていますか?急に暑くなってきたので体が慣れるまでちょっとしんどいですね。これからの時期は熱中症も多くなります。
昨日の静岡県、40人が熱中症で運ばれました。7/12までに熱中症の患者さんが県内で280人を超えているとあり、ビックリしました!7月から9月までは熱中症になる方が多い時期で、特に7月は「熱中症予防強化月間」です。
熱中症は体温調節がうまくできなくなり、高熱から臓器不全をおこして死亡する可能性もあります。でも、熱中症は予防でき、適切な対応をすれば死なずにすみます。
性別では男性、体型では肥満者、その他に糖尿病など病気の方、照り返しが強い場所では背の低い幼児やペットなど、年齢ではお年寄りが熱中症になりやすいです。
また、熱中症は梅雨明けで体がまだ暑さになれていない今の時期になりやすく、家で熱中症になる方が半数以上います。
一般的に最高気温が25℃を超えると熱中症が発生し、30℃を超えると死亡する人の数が増えはじめると言われています。また、気温が25℃以下でも湿度が80%以上あると注意が必要です。出た汗が体温を下げずに流れ落ちてしまうと体温がさがりにくくなるからです。
汗は血液の一部です。体の水分が2%くらい減ると喉が渇きますが、喉の渇きを感じにくい方はもっと減っても気付きません。喉の渇きを覚えてから水分を摂っても、減った分は取り戻せません。このため熱中症予防のために「早めに水分をとりましょう」と言われています。
例えばサッカーや野球の練習をする場合、練習前に250~500ml、練習中に500~1,000ml(1時間)が水分補給の目安になると日本体育協会のHPに載っています。
ウォーキングなら運動前にコップ1~2杯、運動中は20~30分ごとに100mlの水分補給が目安です。
水分補給の目安として、運動後の体重が朝の体重の2%減までにとどめましょう。3%減ると運動能力や体温調節能力が低下します。
日本生気象学会によると、普通なら1日1.2リットル程度の水を飲むことが推奨されていますが、エアコンがかかっていたり汗をかいたりお酒を飲んだ時は0.2%の塩分を含む水分が推奨されています。1時間以上の運動をする場合は、4~8%程度の糖分が含まれていると疲労の予防に役立つそうです。
水やスポーツドリンク、経口補水液などの成分表はこちらです。
もう一つ熱中症予防で大切なのは「暑さ対策」です。具体的には涼しい服を着る、日傘を使う、日陰に入る、暑い時はエアコンを使うことです。ただし冷房は外に出た時にヒートショックを受けないように、温度差を4~6℃以内にしましょう。おきらくでは環境と体の両方に配慮して、湿度は1年中60%前後に、温度差は2℃くらいを目安にしています。
特に死亡者の80%を占める高齢者は、お部屋の温度が28℃を超えないように気をつけましょう。
もし熱中症かも?という方がいたらどうすればいいか。意識がなかったら救急車を呼び、来るまでの間できるだけ体を冷やしてあげましょう。どうすればいいか不安だったら、救急車の方に教えてもらいましょう。どんな病気でも、救急車が来るまでにできることがあります。
意識があったらまずは涼しい場所に行きましょう。吐き気がなくて水分をとれそうなら0.9%食塩水をとりましょう。水分が摂れなかったり、摂っても症状が良くならない場合は救急車を呼びましょう。
熱中症の高熱には解熱剤は効きません。風邪などで体温があがるのは、病原菌に対する体の戦略なので必要がなくなれば体温は平熱に戻るし、高熱になりすぎたら解熱剤で体温をさげることができます。
でも、熱中症の場合は体温を下げたいのに熱を外に捨てられない状態なので、どんなに高熱になっても解熱剤は効きません。涼しくすることが大切です。
おしっこの色がいつもより濃くなったら脱水のはじまりかもしれません。脱水は熱中症だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞にもつながります。
体が早く暑さに慣れるように涼しい時間帯に軽く汗を流す運動をすると、いい汗をかきやすくなります。そして流した汗の分、塩分を含んだ水分を補給して、夏向きの元気な体になりましょう!
今日(2013/7/15)の三島市は15時に暑さ指数が32℃で、熱中症発生の危険なレベルという予報がでています。楽しい祝日を過ごすために、喉が渇く前の水分補給がお勧めです。
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