2020年11月03日(火)6:07 AM
以前
体の中の硫黄について書いた時にはまだ知られていなかった事なのですが、何と哺乳類の細胞は
硫黄呼吸をしているのだそうです。
折りたたむ
呼吸には2種類あって、一つは鼻から空気を吸い込んで、酸素を取り込む外呼吸というもの。もう一つは細胞内でブドウ糖からエネルギーを取り出す時に使う内呼吸。今までこの内呼吸は酸素を使うとされていましたが、硫黄呼吸がこの内呼吸で重要な働きをしているのだそうです。
東北大学大学院の赤池孝章(あかいけ たかあき)教授らのグループの研究で明らかになったのは、この硫黄呼吸が生命活動に極めて重要な役割を果たしていそうだと言う事です。硫黄呼吸に必要な硫黄代謝物を処理できないマウスを作製したところ、正常のマウスに比べ成長が著しく悪くなる事を見い出したのだそうです。
元々地球上に酸素が存在していなかった約40億年前の微生物は硫黄分子を使ってエネルギーを産生していたと考えられていたのだそうですが、その遺伝子は哺乳類までしっかりと受け継がれていたと言う事ですね。何だか凄いな。
硫黄は体の中に含硫アミノ酸として体を構成する成分として使われているだけではなくて、エネルギーを作り出すという根幹的な所でも使われているんです。
この硫黄の研究は更に進んで、
タンパク質の劣化を防いで老化防止・健康長寿の可能性もあるとの事。何でも活性硫黄という強力な抗酸化物質が過剰な酸化によるタンパク質の劣化を防いでいるそうです。この発見により、呼吸器・心疾患、がんなど、酸化ストレスが関わる様々な疾患の診断・予防治療薬の開発が期待できるそうです。更なる研究結果を楽しみにしたいと思います。
でも、健康な老後は出来れば養生で得たいものです。適度に体を動かし、しっかり休んで、美味しく食べる。養生は裏切りません。
硫黄の臭い
養生って言われても何をして良いか分からないという方は、お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。
この記事に関連するブログ
体の中の硫黄
この記事を書いた人
Koji Wakio(
おきらく)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(
極楽)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
予約ご希望のお客様はこちら
静岡県三島市大宮町2-16-19
055-943-5547(ゼロゴーゴー キューシテミルナラ ココヨンナ)
« 足がパンパン | 爪のはがれ(二枚爪) »