体の断捨離

体の断捨離

2016年05月17日(火)7:30 AM
 季節はまもなく小満、お蚕様が桑の葉を食べ始め、紅花が咲き、麦が実る時期です。蝶も飛び始め、草木が茂る良い季節です。お庭のお花も活き活きして楽しい反面、雑草との戦いも本格的ですね。
 日中は半袖がちょうどいいので、6月を待たずに衣替えを済ませた方もいるのでは?服の整理に丁度いい季節でもあります。
 
 近年、断捨離という造語が流行りました。既にある言葉に似た響きと、仏教に似た(同じ?)精神性は、昔からある言葉のように感じます。
 断捨離はモノへの執着を捨て、必要なものだけを残すことで幸せを目指しますが、でも必要だと思っているものが不要だったり、その逆があったりするので仕訳が難しいです。
 「○○にいい」とか「○○に効く」とか、健康のために続けていることはありませんか?それ、本当に必要ですか?
 牛乳でゴロゴロするならヨーグルトの量は気をつけた方がいいですし、チーズでもお腹を壊すことがあります。念のため飲んでいるサプリメントも、一部の栄養素の過多が胃腸の負担を増やしているかもしれません。
 逆に、不要だと思っていることが必要なこともあります。体のために油脂を控えているつもりが、足りなくてお肌が荒れたり風邪ひきやすかったり。
 体について知っているようで知らないこと、分かっているようで分からないことはたくさんあります。体を健康に関しては、不完全な知識と比べると体の方が賢いです。体は常に、健康で生き続けられることを選択しようとしています。
 
 ウイルスが肌や喉などの防御網を突破して体に侵入すると、免疫が体を守るために戦います。ウイルスを弱めて免疫を強くするため、発熱という手段を選ぶこともありますが、ここで解熱剤を飲むのは敵を助けるようなものです。
 熱だけではなく咳や痛みなど、体からのサインは大体において正しくて意味があります。仕事や学校の都合を優先させ、敵を助けてばかりいるのは体がちょっと不憫です。
何か聞こえるよ

何か聞こえるよ

 自分の健康を一番大切に思ってくれているのは、60兆個の体細胞と100兆個の共生する細菌かもしれません。何千年も前から食べ物や薬草などの多くの知識があったのは、これら体の声をきいたからではないでしょうか?
 
 といっても、体の声をきくのは健康な方ほど難しいです。健康の断捨離のために簡単な方法は、一旦止めてみることです。
 今週(月)はヨーグルトやサプリメントや毎日のお風呂など、健康のためにしていることを止めてみて、体調の変化をチェックしてみませんか?止めて体調が良くなったり変わらないなら、それは不要だったのです。
 どんなに好きなものでも、健康にいいというものでも、食べ過ぎては負担になるし、そもそも自分に合わなければ意味がありません。
 
 自分の体は自分が一番の理解者なのですが、日々忙しくしているとのんびり声をきくのは難しいものです。
 そんな時、はりきゅう(鍼灸)という手段はお役にたてると思います。何かお困りのことがあれば、おきらくにお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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