神農様 ~東洋医学の神様~
神農様 ~東洋医学の神様~
2013年11月23日(土)12:09 PM
毎年、勤労感謝の日(今年は11月23日(土・祝日))には湯島聖堂で神農祭が催されます。
神農様は古代中国の農業の神様で、東洋医学の祖でもあります。様々な野草を食し、それが薬になるのかあるいは毒となるのかを自分の体で試したそうで、言い伝えでは一日に七十毒にあたったそうです。
さてこの神農様が書いたとされる神農本草経の中には365種類もの生薬(漢方の原料)が記載されており、上薬(じょうやく)・中薬(ちゅうやく)・下薬(げやく)の三種類に分類されています。
上薬は無毒で、養生のために長期間服用できる薬。
中薬は使い方次第で毒になり、病気を予防するけれど注意が必要な薬。
下薬は毒が多いので、病気を治すけれど長期服用できない薬。とされています。
このように生薬によっては、毒性が強くて副作用が心配なものもあります。漢方薬は、何でも長期服用ができると思うのは危険です。
健康を保ち、向上させるには何と言っても養生が一番。病気にならない、病気になってもすぐ治る体を作るのが大切です。英語のことわざに"You are what you eat."という言葉があります。直訳すると「あなたはあなたが食べる物でできている」ですが、この言葉は健康の真髄を突いています。よい食事は上薬です。
先日の静岡新聞(夕)に載っていましたが、神農様にちなんだ料理を出してくれるレストランがあります。今年はタイミングが合いませんでしたが、いつか行ってみたいものです。
薬膳料理、とまでいかなくても、毎日のお料理に食養生を取り入れるのも楽しいですよ。
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