朝ごはん食べたかな? ~DM物語3 糖尿病と朝食~

朝ごはん食べたかな? ~DM物語3 糖尿病と朝食~

2014年03月04日(火)8:25 AM
 職場や市町村によって健康診断の時期は様々ですが、多くの方はもう済んだことでしょう。検査項目に、体脂肪率はありましたか?BMI(体重身長比)が正常でも、体脂肪率が肥満ということもあります。
 肥満の方に多い、糖尿病や動脈硬化そして高血圧などは、刻一刻と血管を傷つけてしまいます。
 自覚症状がないので治療は頑張りにくいですが、人は血管がないと生きてはいけません。心筋梗塞も脳出血も、血液が必要なところに流れていかない病気です。
 脳や心臓や腎臓など、大切な臓器に深刻な合併症が出る前に、生活習慣を変えることが大切なので、血管年齢を若く保つために健康的な生活を送ってほしいです。
 今回は食事、特に朝食についてです。食事は、自律神経を正常に整えるためにも大切です。
 
breakfast in Ise 健康的な食事や運動は、糖尿病の指導が参考になります。最近の研究によると、1日5~6食より朝昼2食の方が減量効果がある上、空腹時血糖値やインスリン感受性も優れているそうです。一度に食べられないなどの理由が無ければ、昔ながらの食事回数、特に朝食を抜かないことが大切です。
 朝食は、快便やエネルギー補給だけでなく、ぐっすり眠れるようになるなど、一日のリズムを合わせてくれます。
 時間の無い方は、シリアルがお勧めです。研究によると、1日10gシリアルを食べると、糖尿病のリスクが30%減少するそうです。
 シリアルは、とうもろこしや小麦、オーツ麦などの雑穀類をそのまま食べられるように加工したもので、原料や加工の仕方の違いによりコーンフレークやグラノーラ、ミューズリー、ホットシリアルの代表選手オートミールなどがあります。もともとは、病院食として考えられました。
 シリアルは牛乳をかけるだけでなく、豆乳、ヨーグルト、オレンジジュースなどのジュース類、温かいコーンスープ、温かい牛乳・スキムミルク・ココア・甘酒などをかけても美味しくいただけます。また、マシュマロや卵白などと一緒に固めてシリアルバーにしておくと、寝坊した朝でも安心です(笑)
 時間のある方は、シンプルで味のないタイプのシリアルに、メープルシロップや好きなドライフルーツやナッツ類を加えて、自家製グラノーラなどを常備するのもお勧めです!
 
 理想的な朝食は、主食・汁物・主菜・副菜・乳類・果物です。和食に乳製品を加えた朝食がおきらくの一押しです。
 例えば、温かいご飯に野菜たっぷりのお味噌汁、ひじき入りの卵焼き、カットフルーツ入りのヨーグルトです。牛乳を加えたお味噌汁も、コクがあって美味しいですよ!
 また、オールブラン(シリアル)にバナナとヨーグルトをかけ、スクランブルエッグと野菜スープを添えるとか、お粥・お味噌汁・しらす・野菜の煮物・リンゴとか、パン・野菜スープ、ゆで卵・蜜柑などもお手軽です。
 外で朝ご飯を食べる場合、300~500キロカロリーを目安に、ご飯やパン類・お肉や魚類・野菜類・乳製品、果物を加えられたらなおいいです。
 少し意外かもしれませんが、おにぎりだけとかパンだけの朝食は、午前中の集中力に関して言えば朝食なしと変わらないそうです。この段階で止まらずに、できればよい朝ごはんを食べられる生活リズムへの道を進んでほしいと思います。
 でも、朝食でお腹が痛くなるなどかえって生活のリズムが乱れる場合は、無理して食べる必要はありません。まずはあせらずに、朝食を美味しく食べられる体作りをしましょう!そのお話はまた今度にでも。
 



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