頸の痛み、肩こり、腕の痛みや痺れ
2/18~3/4頃は二十四節気の「雨水(うすい)」。降る雪が雨に変わり、積もっていた雪が解け始める頃。三週続けて雪になるかと思っていましたが、さすがに寒さも徐々に緩んできたような気がします。
この季節の変わり目の時期、特に何をしたというわけではないのに、何となく身体の調子が悪いということはないですか?
おきらく極楽には何となく調子がでない、なかでも頸・肩・腕に不調があるという方がみえる事が多いです。
頸・肩・腕の不調には単なる使い過ぎによるものから気候・ライフイベントの変化から来る自律神経失調症など色々な疾患が隠れていますが、今回は胸郭出口症候群のお話です。胸郭出口症候群というのは頸の筋肉、鎖骨と肋骨の間、胸の筋肉で動脈や神経が圧迫され、頸・肩・腕の痛みや痺れ、重だるさ、冷えなどを生じる幾つかの疾患に付けられた名前です。
頸や胸の筋肉が緊張している方に多く、原因としては、精神的なストレス・PC作業の多さ・スマホの使い過ぎ・ゲームのし過ぎなどがあります。
生活習慣(家事を含む労働、趣味など)上の身体の使い方が原因となっていることが多く、頸の前垂れと猫背姿勢が特徴です。
医療機関に行くと、対症療法としての消炎鎮痛剤や血流改善剤、ビタミンB1など薬を使った治療を受ける方が多く、良い姿勢や頸・肩の筋肉を鍛える指示があったり、手術になる方もいます。
薬で治らなかったり、手術をしたくなくて「最後の頼み」と鍼灸治療院を探して来られる方もいます。。
おきらく極楽では、どのような疾患でも、身体自身が持っている治る力を取り戻す治療として、はり(鍼)ときゅう(灸)による積聚治療が基本治療となります。
この基本治療だけで筋肉が緩み、血流が改善されるので、症状は大幅に改善します。
身体の使い方を変えるのが予防としては最良なのですが、労働ともなれば工夫である程度は変えることはできても、大幅な変更は難しい事が多いと思います。
そこで、日々の小さな不調はその日のうちに解消できるよう、おきらく極楽では患者様一人一人の症状に合わせて、猫背矯正術やご自分で出来る体操とマッサージをお伝えしています。
自分で出来ることをコツコツ実行される方はやはり治りが早いです。
写真ではコリラックマがルース3分間挙上負荷テスト(Roos test)をしています。
コリラックマは上手に出来ませんが、このテストは愛孫娘のように肘を直角に曲げ、身体の横で上腕を水平に上げます。
この状態でグー・パー・グー・パーを3分間繰り返してみてください。
長期間治療しても治らない方で、この動作を1分間も続けられない方は小胸筋という胸の筋肉の緊張がほどけていない可能性があります。小胸筋は鎖骨の下のくぼみの一番外側~胸骨までの三角形のうち、肩に近い方の半分辺りです。
この付近を押してみて痛みが出る場合は、ほとんどがこの小胸筋の問題です。
お風呂に入る時に、掌を当てて、優しく上下に動かしてあげると緩んできます。是非お試しを。
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