頭痛と扇風機
暑くなりましたね。そろそろ夏至ですから、当然です。一年で最も昼の長い季節。陰陽論では陽中の陽。この時期をピークに徐々に陰(冬)の力が強くなっていきます。実感としては全然そんな風に思えないのですが、陰陽論を思いついた人間の知恵と感性って凄いなと思います。
早くも扇風機やクーラーを使い始めた方もおられるのではないでしょうか?
おきらくが子供の頃はクーラーなんてなかったので、夏と言えば当然扇風機。
そして、扇風機の前に陣取って大きく口を開けて『あ~』というのが風物詩でした。
今の子なら『わ~れ~わ~れ~はうちゅーじんだっ』ですかね。
ところで扇風機やクーラーの当たり過ぎで頭が痛くなった事はないですか?
夏の暑い時期に熱中症を予防するためには扇風機やクーラーを上手に使う必要がありますが、使い過ぎ、特に体温が下がる睡眠中の使い過ぎは冷えや血行障害の原因になるので要注意です。
夏特有の冷えによる頭痛や、くも膜下出血・脳腫瘍のような病気の結果としておきる頭痛(二次性頭痛といいます)に対して、脳や身体に病気がないのにおきる慢性頭痛を一次性頭痛といいます。
一次性頭痛には片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛の三種類があり、日本人成人の4人に1人が悩んでいるそうです。
今回は一次性頭痛の半分を占める緊張型頭痛の予防と解消のお話です。
緊張型頭痛は、後頭部や後頸部に重い圧迫感があり、肩こりや頸痛がセットになっている事が多く、ほかにも目の疲れ、体がだるい、ふわふわしためまいを伴うのが特徴です。
緊張型頭痛の原因の多くは、PCやスマホを悪い姿勢(猫背、首の前垂れ)で使ったり、体格に合わない机や椅子、不適切な寝具の使用などの生活習慣によって、肩や頸の筋肉の緊張が長時間持続してしまうことです。
これらの習慣を改善することで緊張型頭痛にならないように出来ますが、それでもなってしまった時は、こんな体操をしてみてください。
ゆっくりと頸を前後に曲げてみてください。どちらの方向も違和感がなければ、この体操はスキップ。
どちらか気持ち良く感じる方向、もっともっとやりたいと思う方向を見つけたら、一旦反対側に軽く曲げ、そこからゆっくりと気持ちよい方向に動かし、無理なく止まる辺りで少しの間静止した後、息をホッと大きく吐きながら脱力します。
これを数回繰り返してください。途中で息を停めないでくださいね。
どちらの方向も気持ち良さが感じられない場合は、痛みや動きが辛い方向を見つけて、そこから逃げるように反対方向(痛くない・辛くない方向)にゆっくりと動かし、無理なく止まる辺りで少しキープし、息をホッと大きく吐きながら脱力してください。
頸の左右屈体操
ゆっくりと頸を左右に曲げてみてください。どちらの方向も違和感がなければ、この体操はスキップ。
やり方は頸の前後屈体操と同じです。
頸の左右捻り体操
ゆっくりと頸を左右に捻ってみてください。どちらの方向も違和感がなければ、この体操はスキップ。
やり方は頸の前後屈体操と同じです。
肩こりや頸痛が治まるのと同時に頭痛も楽になっていると思います。
この体操だけでは楽にならない場合は、おきらく極楽にご相談ください。はり(鍼、針)ときゅう(灸)で確実に良くなります。
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おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
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