富士山ヌードル 地産地消 part3

富士山ヌードル 地産地消 part3

2014年07月01日(火)8:50 AM

 どんどん暑くなりますね。愛娘が小さかった頃、『生きてるだけで暑い』などと言ってましたが、ホントにその通り。
 二十四節気七十二候では7月2日頃を『半夏生(はんげしょうず)』と言って夏至の最後の5日間の始まりです。いやホンマ暑いわ。
 大阪出身のおきらくは知りませんでしたが、関西方面ではこの時期に蛸(たこ)を食べる風習があるとの事。この日に蛸を食べるのは、八本の足で地面に根をはるように、という願いに加えて、蛸にはタウリンが多く含まれ疲労回復につながることもあったとか。
 ところで、その蛸。日本人が世界の水揚げの2/3を食べているそうです。その辺で売ってる蛸焼きのたこの2/3は輸入ものという事ですね。鰻といい、蛸といい、今の日本の食卓は地産地消にはほど遠いですね。

 さて気を取り直して、タウリンつながりで地産地消シリーズパート3です。
FujiyamaNoodle
 今回は駿河湾産桜えびだししょうゆラーメン『開運富士山ヌードル』です。地産地消シリーズパート2で紹介した『道の駅 すばしり』で買ったものです。富士山の世界遺産化記念のノベルティみたいな商品ですが、ポイントは何といっても、駿河湾産桜えびだしで決まり。
 静岡は桜えび漁獲量日本一、日本では駿河湾および近接の東京湾・相模灘に分布していますが、漁が行われているのは静岡の駿河湾だけなので、ダントツ一番は当然です。
 桜えびにはタウリン、EPA、DHA、カルシウムなどの栄養が豊富に含まれています。そんな桜えびで取った出汁が美味しくないわけがない(かろうじてつながった)。

 

 お味の程は、・・・・バッチリ。キチン質特有の香ばしく独特で深いコクのあるスープでした。麺もシコシコです。
 でも、ここでおきらくは一つ失敗をしてしまいました。
 いつもインスタントラーメンを作る時は、麺のゆで汁は使わず、新しいお湯でスープを作るのですが、その時に使うスープの素は塩分控えめに半分から3/4。いつもはそれで丁度良いし、スープの味見をした時はベリーグッドだったのですが、今回は湯切りが甘かった。要するに、薄味を通り越してかすか味に!
 極楽先生に言われたのは『開発者が一番いいと思う作り方が書いてあるんだから、その味を尊重すれば良いのに。塩分が気になるならスープを残せば?』
 確かにそうですね。
 でも、麺を食べながらスープもぜ~んぶ飲みたいもん。

 

 さて、前振りと本文をかろうじてつなげてくれたタウリンって一体なんでしょう?
 たくましい男性二人が崖を登っている。そのうちの一人のザイルが切れ、落ちそうになるが、もう一人が懸命に引っ張りあげ、二人で『ファ○○~、イッ○~○』と叫びながらグビグビッと飲み干すあのドリンクに含まれている栄養素のうちの一つがタウリンです。
 なぜ、あの二人はあんなに元気そうなんでしょう。タウリンには一体どんな効果があるんでしょう?
 静岡県立大学食品栄養化学部のHPをのぞいてみましょう。

 このタウリンは、植物以外のあらゆる生物に含まれており、人でも、体のあらゆる臓器に含まれている。

 最も多く含まれる臓器は心臓で、次いで筋肉、肝臓、腎臓、肺、脳などで、また、網膜や卵巣、精子などにも含まれる。これらの臓器はすべて生命現象に重要であり、体重が60キロの人では約60グラム(体重の0・1%ほど)のタウリンが含まれていることから、何らかの重要な役割を果たしていると思われる。

 中国最古の薬学書である「本草綱目」中に、生薬「牛黄(ゴオウ)」の薬効が記されているが、この牛黄の主成分の1つはタウリンである。日本では、戦時中、タコの煮汁からタウリンを作り、それを疲労回復などに利用していた。

 日本のように狭い国土では先祖代々、海岸線にへばりつくように暮らして来たわけですから、魚介類はごく日常的に取っていたことでしょう。そうした中で私たち日本人の身体にあった食べ物を少しずつ選別して来たんだと思います。
 因みにヒトは体内で他のアミノ酸からタウリンを生成できるようで、わざわざタウリン1000mg入りのドリンクを買わなくても、ご先祖様のように地元で取れる食材を美味しく頂いていれば十分足りると言うことでしょうね。
 お魚くわえたドラねこの歌がありますが、猫は体内でタウリンを生成できないそうです。なので、猫に魚と言うのは必須栄養素と言うことになります。サザエさんの歌にはその事が歌い込まれているのかもしれません。

 

 あっ!!
 Fujiyama noodleの袋をスキャンしていて気付きました。販売者は静岡県熱海市の会社ですが、製造者は岐阜県関市の会社のようです。
 これを地産と言って良いのかなぁ。
 少なくとも桜えびは静岡でしか取れない食材なので、地産の範囲ですよね。

この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。


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