「お尻→足」しびれ、痛み、対処方法
11月7日からは『立冬(りっとう)』。日脚も随分と短くなりました。日中の日差しも先月ほどには力がありません。
これだけ冷え込んで来ると、色々と辛い症状が出る方も多いのではないでしょうか。冷えると出てくる辛い症状の一つに、坐骨神経痛によるお尻の痛みがあります。
坐骨神経はお尻~足先まで伸びている長く太い神経です。
坐骨神経痛は、この神経のどこかで圧迫されたり炎症が起きることによって生じる、お尻~太ももの裏~ふくらはぎ~足先の痛みやしびれです。
坐骨神経痛には色々と原因がありますが、梨状筋症候群(爪先を外側に向ける時に使う筋肉が疲れて硬くなると、坐骨神経を圧迫するため発症する)が多いようです。
腰痛だけでなく肩こりや首の痛みで来られた方でも、色々と調べてみると梨状筋症候群を併発していたり、予備軍の方が結構おられます。長時間座って仕事をされる方に多いので、現代人のかなり多くが予備軍なのではないかと思います。また、特に脚組みをして座ったり、両脚をキュッと閉じて座る女性に多いようです。そして、腰を前にかがめたり、しびれている側を上にして横向きになると悪化することがあります。体育座りやあぐらが痛くて出来ない、電車に長い時間乗るのが恐いなども梨状筋症候群の特徴です。
梨状筋症候群にはストレッチが効くと言われていますが、おきらく極楽では痛みが出ている場合のストレッチはお勧めしません。硬くなってしまった筋肉を無理にストレッチしても、筋肉に余計な負荷を掛ける事になってしまうからです。
操体法的に緩めるのがおきらく極楽のお勧めです。詳しくはビデオでをご覧下さい。
仰向けになり、痛みが出てる方(以降、患側と表現します)の足首を反対側(以降、健側と表現します)の膝の上辺りに乗せます。
次に、健側の膝を胸に引き寄せます。ある程度引き寄せて、症状が出るようなら梨状筋が硬くなっている可能性があります。この姿勢で更に胸に引き寄せるとストレッチですが、痛いところに鞭打つようなストレッチはしないでくださいね。
次に、痛くなる直前の姿勢になります。
ここで、健側の脚は少し胸に引きつけるように抵抗をし、患側の脚は徐々に伸ばして行きます。患側の脚がベッドに近づいたら、一気に脱力します。
これを一日に数回やれば、徐々に梨状筋の柔軟性が回復してきて症状も楽になっていきます。
痛みのない時は、普段からストレッチで柔軟性をキープしましょう。最低でも、このくらいの事が平気で出来るようにはしておきたいものです。
それでも良くならない場合は、一度おきらく極楽までお越し頂ければ、鍼灸(しんきゅう)治療がお役に立てると思います。
あ、そうそう。この病気は座りっぱなしは良くありません。1時間座ったら5分程度は立って、少し歩き回ってみては如何でしょうか?
それだけでも予防効果は十分です。
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おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
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