歯がないと歩けない?

歯がないと歩けない?

2017年08月15日(火)6:03 AM
 昔、おきらくがお稽古三昧していた頃、色んな所で脱力系のお稽古が盛んでした。その際によく持ち出されるのがマイケル・ジョーダンで、彼は見事に脱力して動いている。その証拠に彼はシュートの時ですら、舌を出している。あのように動くのが気配を読まれにくく、筋肉に頼らない効率の良い動きだ、など。
 実際、脱力系トレーニングで優秀な成績を残した空手選手もいました。また、そのコーチの開催する講習会で、コーチの突きが来るのが分かっていても全く受ける事ができませんでしたので、優れた体の使い方なのは理解していました。でも、頭で納得しても、出来るようになるためには相当な稽古が必要です。ということでおきらくはノン脱力系のままです(泣)
 
 それとは一見逆に見えるのが、野球の王さんのケースです。ボールを打つ瞬間は「かなりの形相」と本人が仰るくらいに、奥歯を噛みしめてガッと力を入れていたようです。一方、力を発揮する時に口を開けている選手も多いそうです。例えば背筋の力を発揮する時は、大きく関係しているのは噛むための筋肉よりは寧ろ口を開ける筋肉のようです。だとしたら、マイケル・ジョーダンが舌を出しているのは、そうした方が口を開けやすかったからなのかもしれません。
 
 ところで、その噛みしめに関係することですが、先日ご高齢の方とお話ししていて、歯について凄く大事なことを伺いました。その方曰く、「入れ歯を外すと最初の一歩が出ないし、歩くのも難しい。」と。入れ歯を外すと、本来の噛み合わせの位置が変わってしまい、体のバランスを取るための筋肉が力を発揮できなくなるのかもしれません。
 

夏を噛みしめて

 食いしばりは全身の筋力を瞬間的に増強するテクニックの一つではあるらしいので、いつ来るか分からない災害時に奥歯を噛みしめて、目いっぱい力を出せるように、歯を大事にしておきたいものです。
 もっとも、食いしばりや噛みしめは、顎関節症呑気症歯のひび割れから虫歯や歯肉炎などの原因になる可能性もあるので、日常的に食いしばりや噛みしめをしていることに気が付いたら、早めに治しておきましょう。
 
 うまく顎の力が抜けないで困っているなら、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。色々とお手伝いできると思います。

 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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