2020年03月17日(火)5:40 AM

3月9日の静岡新聞夕刊の「くらし」というコラムに月経周期に関する研究結果が掲載されていました。それによると、年齢によって月経周期が変動するということです。
日本産婦人科学会では
「正常月経周期」を25~38日と定義しています。1962年に決められたこの定義がどのように決められたものか知りませんが、「ルナルナ」というアプリを使って、約32万人分、約600万周期分という多量のデータを使った分析結果をグラフにしたのがこれです(
国立成育医療研究センターから引用)。
折りたたむ
静岡新聞では、「肉体的な成熟につれて月経の平均周期が長くなる傾向があった。(国立成育医療研究センター)成海室長は「10代の非正常月経のうち、頻発月経は成長するにつれて正常化すると期待できる」と分析する」とまとめています。
各分布図の中ほどに描かれている2本の縦線は25日と38日を示しています。これを見ると15歳~19歳頃まではばらつきが大きく、20歳頃から分布が徐々にシャープになり、かつ一番分布の高い部分が徐々に左(短くなる方向)に寄っています。逆に元々の定義が本来の分布よりも右に寄り過ぎていたのかもしれません。そして50歳を超えると再びシャープさがなくなり、ばらつきが大きくなっているように見えます。成長途中はホルモンバランスがまだ確立されていないでしょうし、閉経する頃からホルモンバランスが大きく変化するので、ばらつきが大きいのは考えてみれば当然のことに思えます。25歳~49歳頃のグラフは28日頃をピークにとても綺麗な形にそろっているように見えます。体が持っている恒常性を保つ機能って凄いなと思います。
おきらくが子供の頃は内風呂はなくて、町には一杯銭湯がありました。お風呂に行く時間はお店(実家は鞄屋さんでした)を閉めてからなので、陽が落ちてからになります。当時は街頭など殆どなく、大体は真っ暗なので、潜水艦の玩具で遊べるお風呂は大好きなのですが、途中真っ暗な道を歩くのはとても怖かったです。そんな時、月が明るいとほっとした覚えがあります。ヒトが自然環境の中で進化して来た事を考えると、太陽や月の影響は凄く大きいと思います。
ちなみにこの研究によると、季節や地域と月経周期は関係がないそうです。
第二弾の研究は「女性のおかれた社会経済的状況が、こころの健康をとおして、月経不順や妊娠にどのような影響を与えるかを調べ、女性が活躍しやすく子どもを産みやすい社会を作っていくために何が必要なのかを考えます。」という事らしいです。おきらくはできれば天気と生理前・生理中の体調の変化も研究対象にして欲しいと思います。
生理前・生理中は体が辛いという方、色々お手伝いさせて頂けることもあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
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