2020年03月10日(火)6:10 AM
本田技研工業のASIMOをご存知の方は多いと思います。高齢者施設にお邪魔すると、ASIMO君のような歩き方をされている方を見受けます。単純だけれど何となくトリッキーな歩き方。それが本田技研工業の技術の粋を集めた二足歩行ロボットASIMO君。本当に凄いとしか言いようがありません。
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ただ歩くだけじゃありません。
走り回ったり、ボールを蹴ったりする事もできます。それでもヒトの歩き方を再現するのはとても難しいようです。ASIMO君は歩く時だけではなく、ただ立っているだけの時も股関節・膝関節・足関節に緩みがあって直立しているわけではありません。鳥も二足歩行ですが、やはり直立歩行しておらず、脚の各関節が曲がっています。それだけヒトの直立二足歩行というのは非常に高度に洗練された、長年の進化を経てやっと備えることのできた実に素晴らしい機能だという事でしょう。
歳を取られた方がASIMO君歩きをするという事は、筋力の衰えが大きな要因でしょう。ただ歩くというのは、単に下半身の筋力だけではないのです。体の軸を保つ体幹の筋力も必要ですし、軸をぶれないようにするためには、体中の筋肉を精密にコントロールする脳・神経系も健康でなくてはなりません。
いずれにしても使わない部分や関連する機能が衰えるのは、体の持つ宿命です。衰えを防ぐためには、やはり歩くしかありません。
厚生労働省が出している健康21のアクティブガイドブックでは
1日8,000歩を目安としています。
もっと一緒に歩きたかったなぁ
風景を楽しみながら、あるいは友達との会話を楽しみながらのんびりと川べりを歩くのも楽しいですが、それだけでは、筋力低下に歯止めをかけるのは難しいです。筋力を維持あるいはアップするためには、体にそれなりの負荷を掛ける必要があります。
そのために大事なのが歩幅。歩幅を大きくすれば、前に踏み込んだ脚で体を支える時も、後ろの脚で地面を蹴る時も、大きな力が必要です。散歩程度の歩き方であれば、上半身はあまり使わなくても歩けてしまいます。けれど、大股で歩くと姿勢をしっかりと保つために、お腹や背中の筋肉も総動員することになりますし、腕もしっかり振ってバランスを取る必要があります。
大股で歩くだけで良い全身運動になります。それに歩幅と認知症との間に相関関係があるという研究もあるようですし、これはやるしかないでしょ。
どの位歩幅を広げるかという事ですが、いきなり●●㎝という目標を立てるより、先ずは今の歩幅を測って、少しずつ伸ばして
気持ち良く歩けるギリギリまで伸ばせば良いと思います。
シャキシャキ歩きたいけれど、股関節や膝が痛くて・・・という方、色々お手伝いさせて頂けることもあると思いますので、是非お近くの
はりきゅう(鍼灸)院に
おきらくにお問い合わせください。
昨年5月末に捻挫して以来、学術会議や
プチ旅行以外では殆ど歩かなくなったおきらくですが、朝晩の寒さもかなり和らいできたので、久し振りにパワーウォークを再開したいと思います。
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