風邪の正式名称は「かぜ症候群」

風邪の正式名称は「かぜ症候群」

2013年07月29日(月)1:07 PM
 ホント毎日暑いですね。職場は冷え冷え帰ると熱帯夜なんて方もいるかもしれませんね。おきらくはエコ温度なのでいいですが、昔は職場が寒くて夏バテしてました(笑)
 風邪気味とかだるいとか何となく体調が良くなかったら、冷たいものはやめましょう。胃腸が冷えると免疫力が落ちるし美肌の敵でもあります!
 
 ところで日常よく使う風邪という言葉は医学的には「かぜ症候群」といい、鼻がでたり喉が痛かったり微熱がでる症状をさします。
 日本呼吸器学会ガイドラインによれば、基本的に風邪に効く薬はありません。風邪の80~90%はウイルスだからです。抗生物質(抗菌剤)は何にでも効く印象がありますが、ウイルスには効きません。
 ウイルス性の風邪は、鼻水、喉の痛み、咳、発熱があっても1週間以内に自然に治ります。発熱も38℃を超えたり、3日以上続くことは少ないです。
 喉の痛みは比較的早く治るけれど、鼻水などの鼻症状は2週間以上続くこともあります。
 
 風邪はどうしてひくのでしょうか?風邪ひきさんの咳やくしゃみだけではなく、風邪のウイルスがついた手で目や鼻や口に触るとうつります。電話やドアノブについたウイルスは数時間は生きて手につくので、予防には手洗いが効きます。また、マスクやうがいも有効です。
 
 NPO標準医療情報センターによると、風邪で①39℃以上の熱がある、②鼻水が黄色や緑色、③喉の痛みが激しいとか腫れている、④咳が激しいなど、4つのどれかがあてはまったら病院に行くことが勧められています。
 また、糖尿病などの病気があったり高齢の場合はすぐに、普通の体力がある方でも4日で治らない場合は病院に行った方が安心です。
 心配な症状がある場合、救急や夜間診療にならないよう早めの病院がお勧めです。
 
かぜ 風邪薬を飲むと早く治るイメージがありませんか?普通の風邪に効く薬はなく、薬はかえって治りを遅くすることがあります。風邪をひいた時に出る薬は、風邪をひいたことによる辛い症状を抑えるだけで、風邪は治せないからです。熱は体がウイルスを追い出すのに必要なものですし、喉の痛みはウイルスの侵入を防ぐために戦っている証拠ですし、大量の鼻水はウイルスを流し出すためです。この症状を抑えてしまうとウイルスが体に侵入しやすくなります。
 もちろん症状が強い場合は薬などの治療が必要です。体がウイルスと闘っている隙に細菌にも攻撃されて症状が強い、という場合は抗生物質が効きます。強すぎる症状は何かしらの治療が必要だというサインです。
 
 治療に関する考え方は人それぞれです。風邪では休めないから、忙しいから、過去に薬で治った気がするからなど、積極的な治療を求め病院に行くこともあるでしょう。
 血液検査で原因が細菌だと分かれば抗生物質も有効ですが、病院は対症療法といって根本的な原因は治せないけれどそれに伴う不調を和らげる治療も多いです。
 確かに症状を抑えている間に治るのはスマートな感じです。でも症状を抑えることが根本原因を悪くして、治るまでに時間がかかってしまうことも多いのです。
 人は健康な時ばかりではありません。無理すれば弱いところがやられます。大きな不調を招く前にでる、小さな体からのサインが風邪とかになって表れると思いませんか?体には治る力があるので、小さな不調のうちに体をいたわってください。
 日中は水分補給(ミネラル分が含まれたお水)をたっぷりし、残業をせずにまっすぐ家に帰り、温かくて栄養のあるものを食べてぐっすり眠る。残業も断れないし食欲もない場合でも、水分補給と睡眠時間をたっぷりとる、とかどうでしょうか。
 そして熱が38℃以下ならお風呂に入ってもよいとされていますが、汗や湯ざめで冷えないように気をつけてください。
 
 風邪は大人なら年に3~4回、赤ちゃんなら5回くらい、風邪ひきやすい赤ちゃんなら10回以上も風邪をひくと言われています。そして風邪のたびに原因になるウイルスが違うので、なかなかウイルスを特定するのも、ウイルスをやっつける薬もできないのです。
 でも普通の風邪なら数日で治ります。というか、数日で治る体力を日ごろからつけておきたいですね。
 私は抗生物質をほぼ3年間、飲み続けた経験があります。その頃は副作用についてあまり知られていなかった(と思う)ので、割と簡単に飲んでいました。下痢を繰り返していたのは副作用だったのかもしれません。
 科学が進化しても分からないことはたくさんありますし、今の常識が将来の常識とは限りません。私達はみんな自分自身のプロとして、現在のベストを知り、病院に頼りすぎず、でも遠ざけ過ぎず、自分の健康は自分で守りたいものです。
 もし健康について心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。東洋医学のいいところに、症状だけではなく体を全体的に診て判断するところがあるからです!



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