2021年05月04日(火)6:15 AM
5月9日は「呼吸の日」だそうです。呼吸で気になる事はありませんか?階段の上り下りや急ぎ足で歩いた時に息切れを感じる事はないでしょうか?或いは風邪をひいたわけでも無いのに咳や痰が出るとか。何気ない症状なので気が付かない事がありますが、その症状は
COPD(慢性閉塞性肺疾患)かもしれません。
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COPDは以前は肺気腫、慢性気管支炎と別の病気として扱われていましたが、今は2つを総称してCOPDと呼ばれています。COPDは煙草等に含まれる有害化学物質を長年吸い込んだ事が原因で、肺胞(二酸化炭素と酸素を交換する小さい袋)が少しずつ壊れたり、気管支に慢性的な炎症が生じる病気です。肺胞が壊れた部分では二酸化炭素と酸素の交換が出来なくなります。また気管支が狭くなり、息を吐き出すのが難しくなります。そして、体全体が酸素欠乏になっていきます。壊れてしまった肺胞は元には戻せません。進行すると呼吸不全や心不全を起こす病気なので、早期発見が重要です。
40歳以上の8.6%、約530万人の患者がいると推定されています。
令和元年のCOPDの死因順位は
男性で高く、8位でした。
階段の上り下り等の動作時の息切れや、長く続く咳・痰以外に、呼吸の時にヒューヒュー、ゼイゼイ等の音がしたり、突発的に呼吸が困難になったりする場合はすぐに受診したいものです。
もちろん煙草を吸っているからといって必ずCOPDになるとは限りません。喫煙者がCOPDになる割合は20%程度。でもCOPD患者の90%は喫煙者との事です。喫煙が原因のCOPD悪化を防ぐには第一に禁煙です。
走っても息切れないよ
COPDは症状が急に悪化する場合があり、激しい咳が続いたり、痰の量が増えたり、息苦しさが増える事があります。主たる原因は風邪やインフルエンザです。
暦の上では明日から立夏。夏の始まりの時期ですが、朝晩の気温差が10℃位の日もあります。体を冷やして風邪などひかないように気を付けたいものです。
風邪をひかないようにするには、インフルエンザや肺炎のワクチンを接種し、養生(十分な睡眠、腹八分の食事、適度な運動)が大事です。
養生のことなら色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。
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