2021年07月20日(火)6:28 AM
暦の上では明後日から大暑。東海地方は7月17日頃に梅雨明けしたようです。いよいよ暑い暑い夏の到来です。
この暑い時期に気をつけたい病気の一つに食中毒があります。
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食中毒は飲食物に含まれていた有害な物質を摂取してしまう事で、下痢、嘔吐、腹痛、発熱等の症状を発症する病気です。夏場に多いのが黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌(O-157等)、カンピロバクター、サルモネラ等の細菌性食中毒です。
細菌の種類によって、症状が出るまでの時間や症状が違います。
- 黄色ブドウ球菌
増殖力が強く、殆どの食品で食中毒が発生しています。手指、糞便、鼻水等が感染源となります。潜伏期間は平均3時間程度。吐き気、嘔吐、下痢が主たる症状です。平均2~3日で全快します。
- 腸管出血性大腸菌
牛や豚の糞便に汚染された肉や野菜が感染源です。潜伏期間は3~5日程度。腹痛、水溶性下痢、出血性下痢、吐き気、嘔吐が主な症状です。
- カンピロバクター
家畜に広く分布していますが、鶏肉の汚染による食中毒が多いです。潜伏期間は2~5日。吐き気、腹痛、下痢が主な症状です。38℃前後の発熱が出る場合もあります。大体1週間程度で完治します。
- サルモネラ
食肉、卵による食中毒が多いです。潜伏期間は8~48時間。悪寒、嘔吐、腹痛、下痢が主な症状です。38℃前後の発熱が出る場合もあります。大体4日程で改善します。
これらの食中毒が飲食店で発生した場合は、ニュースで流れますが、実は家庭の料理でも中毒は発生します。ただ中毒とは気付かず、風邪や寝冷えが原因だと思われる事があるようです。
では、家庭での食中毒を防ぐにはどうすれば良いでしょうか?当たり前の事ですが、たまに抜けてしまう事があるので、気をつけたいです。
- 細菌を付けない
調理の前には手を洗いましょう。肉、魚、卵を触った後は手を洗いましょう。手を石鹸で洗い、流水でよくすすぐのは細菌汚染を防ぐ良い方法です。タオルや布巾は清潔な乾燥したものを使いましょう。食器、調理具、布巾、たわし、スポンジ等は使った後はすぐに洗剤と流水で良く洗いましょう。熱湯をかけるのも消毒効果を高めます。肉汁や魚の水分が他の食品に掛からないようにしましょう。
- 細菌を増やさない
食品は新鮮なものを選びましょう。生鮮食品のように温度管理の必要な食品は買い物の最後にしましょう。買い物を終えたら寄り道せず、まっすぐに帰宅。冷蔵や冷凍の必要な食品はすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持します。細菌の多くは10℃で増殖がゆっくりになり、-15℃では増殖が停止します。しかし、死ぬわけではないので、早めに使い切りましょう。調理した食品は直ぐに食べましょう。
- 細菌を殺す
加熱する食品は十分に加熱する事で細菌を殺す事ができます。中心部の温度が75℃で1分間以上の加熱が目安です。味噌汁やスープは沸騰するまで加熱します。
厚生労働省が家庭でできる食中毒予防の6つのポイントを勧めています。場面場面に応じたかなり細かいポイントで、参考になる事が多いです。
熟睡中!!
いずれにしても、多少の細菌を摂取したとしても発病しないだけの免疫力を付けておきたいものです。そのためには十分な睡眠、腹八分で旬のものを美味しく頂き、程良く体を動かす養生が大切です。
養生について知りたいという方は、色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。
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この記事を書いた人
Koji Wakio(
おきらく)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(
極楽)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
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