普通の養生

普通の養生

2015年11月24日(火)7:17 PM
 もう11月も終わりに近いですよね?今年は寒さを感じないので、元冷え症としてはフツフツと湧きあがる幸せを噛みしめる毎日です(笑)
 健康診断の季節も終わりでしょうか?年2回のところもありますが、市町村の健康診断は9月くらいまでなので、再検査もすんだ方が多いのでしょうか?
 
 ところで、定期健康診断で何か異常がみつかる方は約41.7%人間ドックで何か異常がみつかる方は93.4%って知ってましたか?(平成24年度厚生労働省「労働安全衛生特別調査(労働者健康状況調査)」、2015/8/4日本人間ドック学会2014年「人間ドックの現況」による)
 逆に、人間ドックで何の異常もない方は6.6%だけです。日本人間ドック学会では、基本検査全項目で異常なしの方を「スーパーノーマル」というそうですが、少数派の普通なんですね(笑)
 「普通」は辞書に「ありふれている」とか「異なっていない」とありますが、健康に関して「普通」は「異常があること」なら、ちょっと悲しいですね。
 
 糖度センサーのお蔭でハズレなしで甘い果物にありつけるように、決められた範囲をはずれた検査値は異常と判定されます。それは、確率としての病気の傾向を示す指標の1つです。早期発見につながることがある大切な検査結果ですが、数値によっては深刻に受け止め過ぎないことも大事です。
 有名な方がガンになったり急逝するニュースが続くと特に、検査結果に一喜一憂する方が増えますが、体は毎日の生活がつくるものです。
 だから、たとえば「西に行きたい時」に道が曲がっていても「夕日」に向かって方向を修正すれば到着できるように、健康診断の結果を生活の修正が必要かどうかの目安に使うこともできます。自分の理想は、天地自然を体で感じて呼応することで結果的に健康であることですが、小賢しい雑念が多くて難しいです(笑)
 野口晴哉(はるちか)さんという整体の大家は、水に浮くはずの体を沈むまいと努力して却って体が沈むように、健康でいよう、丈夫になろう、病気を治そうというもがきが体の生命力を鈍らせるというようなことをいっていました。
NekoNoOnaka そういえば、調子が悪い時のお腹は硬いですが、犬や猫のお腹は柔らかいです。人間は身構えて力が入り続けているのでしょうか、特に不調の時は(笑)
 
 健康診断や人間ドックなどの検査前だけのプチ養生ではなく、気付いた時が治し時、気になった時が始め時です。体が喜ぶのは睡眠、食事、運動の三拍子そろった生活で、冬は特に睡眠と食事が大切です。
 二十四節気では小雪、気温が急に下がる頃です。冬眠したい方もいるでしょうが、力を貯めるのにピッタリな季節です。鍋に欠かせない白菜は、養生三宝の1つともいわれています。旬の白菜で眠くてだるい体をシャクッとスッキリさせて、春に花が開く準備をすすめる!ちょっと理想が過ぎますか?(笑)
 体は毎日の生活の鏡で、普通の毎日の中に健康があります。たとえスーパーノーマルでなくても、自分なりの健康を目指して養生してほしいものです。自分にあった養生について知りたい方は、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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