歩くと痛い巻き爪

2016年09月13日（火）5:48 AM

　朝晩涼しく、散歩にはもってこいの季節になりました。すすき・萩・女郎花など、秋の七草を楽しみながらの散歩などはいかがでしょう。
　ところで、沢山歩くとつま先が痛くなった経験がありませんか？
　これを機会に、じっくりと爪を観察してみるのもいいかもしれません。

　爪は色々な外力の作用を受けて変形します。実際に爪が変形している方は結構おられます。
　爪の変形には、爪が反り返ったスプーンネイル、洗濯板のように横筋が一杯入った波板状爪、爪の端が皮膚に食い込む陥入爪、足を前から見ると爪が筒状になった巻き爪などがあります。
　名前の付いている変形以外にも、爪の上に物が落ちて以来硬くなったままで殆ど伸びないだとか、爪と爪の下の皮の部分が怪我以来分離したままで隙間が空いている、などあります。
　こうした中でも多いのが巻き爪です。介護施設などで寝たきり、あるいはそれに準ずる高齢者の殆どが巻き爪になっています。

　巻き爪の原因の一つは先端の窮屈な履物を履くことですが、歩かないことも原因の一つです。巻き爪になってしまうと、痛くて歩かなくなるので、ますます巻き爪がひどくなります。

　巻き爪の治療はワイヤーなどによる矯正か、あるいは外科手術になります。足の爪は伸びるが遅いので、矯正法では治るまでには長い期間が必要です。巻き爪にならないように予防するか、早めに対処するのが一番です。

綺麗な爪でいたいな

　先の細い靴は履いていない、しっかり歩いてる、なのに巻き爪になりかかっているという方は、はりきゅう(鍼灸)院におきらくにご相談ください。爪の付け根の両脇に小さなお灸をしただけで、1回で治ってしまった例もあります。

　そうそう。爪には指先の皮膚を保護する役割があります。爪を短く切り過ぎると指先の皮膚がカサカサになったり、ひび割れが出ることもあります。それに巻き爪に似た陥入爪の原因にもなります。
　爪を切る時は指先より短くならないように。指先の形に合わせて丸く切り、爪先の白い部分を少し残すスクエアカットが良いそうです