夏痩せに鰻食べたか縄文人

夏痩せに鰻食べたか縄文人

2017年07月04日(火)1:58 PM
 毎日暑いです。日に日に暑くなります。この時期になると鰻が恋しくなります。おきらくの親爺は年中食べたがっておりました。ということで、先日供養代わりに鰻を頂いてきました。親爺が他界する数か月前に一緒に食べたのが最後だったので、ほぼ一年ぶりの鰻でした。
 三島市内や近隣の町には行列の出来るうなぎ屋さんが沢山あります。
 生前、親爺はその行列を見ては、悲しそうに「歯が悪くて柔らかいものしか食べられないモンのために少し我慢してくれたらええのに」と呟いていました。何を我儘なことをと思うと同時に、食べられるものが少なくなっていくことの悲しさも強く感じました。
 
 養生三本柱と言えば、休息、食事、運動ですが、虫歯や歯周病が原因で歯の本数が減り、噛む力が弱ってくると食事が困難になって、健康を維持するのが難しくなります。
 義歯を作るか、あるいは軟らかい料理を工夫する必要があります。料理は介護食が参考になります。
 例えば、食べやすい大きさに刻んだ歯茎で潰せる程度の軟らかい食事。あるいは、ミキサーにかけてペースト状にした食事。ペーストまでくると、色合いこそ異なれ、見た目が殆ど同じになってしまいます。けれど、流石世界に例のない、本物ソックリの食品サンプルのお国柄。また、違う食材でソックリさんを作ってしまう精進料理(例えば豆腐、ゴボウ、山芋、海苔で作った鰻もどきなど)の歴史もあります。そんなわけで、今は見た目は本物みたいな料理を作ってくれる業者さんもあり、視覚的にも楽しめます。
 
 とは言え、好きな食べ物を自分の歯を使って美味しく頂きたいので、8020(ハチマルニイマル)が目標です。昔の虫歯治療で金属を被せた歯は数本ありますが、28本の現役を出来るだけ長くキープしたいと思っています。
 そのためには歯のケアが必須なので、おきらくは年に数回、歯医者さんで歯のクリーニングをして貰っています。前回のクリーニングの際、歯間ブラシを薦められて買いました。けれど奥の方がどうもうまく磨けなかったので、今回は歯間ブラシの使い方を歯科衛生士さんに教わって来ました。ブラシの角度など自己流でやって上手く磨けていなかった箇所が、磨けるようになりました。餅は餅屋と言いますが、歯の事は歯医者さんに行くのが一番。軟らかい料理はおうちでも工夫できるし、たまには専門の業者さんから買うのもありかなと思います。
 喉から先の消化・吸収に関してはお近くのはりきゅう(鍼灸)院でお手伝いできることがたくさんあるので、おきらくにご相談下さい。
 

縄文の富士って、どんなだったんだろう

 ところで、日本人は一体いつから鰻を食べるようになったのでしょう?
 万葉集の中に大伴家持が鰻について歌った歌があります。「石麻呂尓吾物申夏痩尓吉跡云物曽武奈伎取喫(イシマロニ ワレモノモウス ナツヤセニ ヨシトイフモノゾ ムナギトリメセ」
 奈良時代には既に、夏痩せに武奈伎(むなぎ)を食べると良いよ、と人に勧めるくらい鰻は知られていたということのようです。ところが、何と縄文時代には、既に大量の鰻が食されていたらしいです。人口はまだ少なく、道具も素朴なものしかない。自然は豊かさを極めている。そんな時代の中で、縄文人の食生活はどんなだったんでしょうか?ハレの食事として鰻を楽しんでいたのでしょうか。それとも、夏バテ解消に食べていたのでしょうか?行ってみたいなぁ、縄文時代。

 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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