使えばなくなる貯金、使わねば貯まらぬ貯筋

使えばなくなる貯金、使わねば貯まらぬ貯筋

2017年08月22日(火)6:36 AM
 三嶋大まつりのシャギリの音も止み、朝夕は心なしか涼しささえ感じるようになりました。体を動かすと気持ち良いシーズンがそろそろ始まります。
 高齢者施設に入所されている方は皆さん、いつまでも自力で歩きたいとおっしゃいます。気持ちの良い今の季節こそ、楽しみながらリハビリに励んで頂きたいと思います。
 

ジイジがロコモにならないように遊んであげる

 自力で歩けなくなる原因は色々ありますが、転倒はそのうちの一つです。高齢者の3人に1人は1年間に1度以上の転倒を経験しており、その主たる原因がサルコペニア(サルコ:肉、ペニア:減少)すなわち筋力低下だということです。
 成人の骨格筋量は20歳を過ぎると50歳までに約5-10%低下し、さらにその後50-80歳までに30-40%の筋量が激減するそうです。大雑把に理解するなら、80歳になると、体重を20歳の頃の半分に減量しないと、動くのがシンドイと言うことになります。それはなかなかキツイ。
 
 因みに、日本整形外科学会では、筋肉だけでなく、骨、軟骨も含めた運動器全体の機能低下をロコモティブシンドローム(運動器症候群、以下、ロコモと略)と位置付けており、簡単にロコモ度を測定できるテストが提供されていたので試してみました。
 ロコモ度テスト1 立ち上がりテスト:片脚30cm
 ロコモ度テスト2 2ステップテスト:1.37
 ロコモ度テスト3 ロコモ25   :2点
 整形外科学会の基準では何とか非ロコモ判定でしたが、内容的にはかなりショックでした。現役少林寺ャーだった頃は、片脚でフルスクワットできてたのに~泣。
 筋力の衰え以外に重心を保っていることが難しく、長い時間片足で立っていられないこともサルコペニアの特徴のようです。
 因みにおきらくは片脚立ちで5本指ソックスが履けるし、60秒以上は立っていられるので、まだまだ現役でいけそうです。
 
 ではサルコペニアになるのを予防するには、何をすれば良いでしょう?
 結局は養生に勝るものはありません。ただし、筋力を維持しようとするなら、ある程度の負荷を掛ける必要があります。かつては蹲踞(そんきょ)で用を足すのが当たり前だった日本ですが、洋式トイレが普及しきってしまった今では、日常的にスクワットする機会は殆どありません。となると、例えば床の上に置いてあるものを取る時は腰を屈めて取るのではなく、必ず蹲踞姿勢で取るなど、意識的に脚力を鍛えて行くのはどうでしょう。腰痛予防にもなりますし、一挙両得です。
 既に相当脚力が弱っている場合は、椅子を利用した椅子スクワットが良いそうです。
 
 早いうちから貯筋したいけれど、先ずは痛みを何とかしたいという方は、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。色々とお手伝いできると思います。

 

 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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