2020年05月05日(火)5:47 AM
5月9日は「呼吸の日」だそうです。日本呼吸器障害者情報センターが「よりよい呼吸を考える日」にと制定したそうです。
日本語には気が入る表現も多いですが、息や呼吸が入る表現も多いです。
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阿吽の呼吸、呼吸が合う、呼吸を盗む、息が長い、一息付く、息遣い、息む、息を凝らす、息が切れる、息が詰まる、息を殺す、息巻く、息苦しい、息継ぎ・・・まだまだ一杯あります。昔から人は呼吸の大切さ、呼吸・体・心の関係を感じ取りながら暮らして来たのでしょう。
はりきゅう(鍼灸)治療をさせて頂いていて気になるのは、自分の呼吸の深さと回数です。おきらくは普段1分間に4、5回程度呼吸しているようです。息を吐き切ってから暫くそのままの状態を保って、少し息を吸ったらゆっくりと吐く。この繰り返しです。
日本臨床検査医学会によると9回/分以下は徐呼吸とされるので、おきらくのは徐呼吸ということになります。徐呼吸を発症する病気は、糖尿病性ケトアシドーシス、尿毒症、中枢神経疾患などがありますが、それらとは違いそうです。
おきらくは治療中、患者さんの呼吸に合わせて鍼を操作します。自分の呼吸を患者さんの呼吸に同調させようとすると数倍速くて苦しくなってしまいます。でも回数的には患者さんの呼吸数の方が正常範囲です。大学で少林寺拳法をやっていた時に、我流の呼吸法などをやっていたからかもしれません。
ところで、なぜ呼吸をしなければならないのでしょう。もちろん酸素を取り入れるためですが、ではなぜ酸素がないと生きていけないのでしょう。手足の筋肉や心臓・内臓などが動くためにはエネルギーが必要です。ありがたく頂いた食物(動物や植物の命)からエネルギーを有効に取り出すために酸素が必要になります。息を止めて重いものを持ち上げたり、石段を駆け上ったり、とても短い時間であれば酸素なしでも動けますが、それ以外は酸素がないと体は全く何もできません。
かと言って、一杯呼吸すれば良い事があるかというと逆の場合もあります。
過換気症候群、いわゆる過呼吸です。呼吸をし過ぎる事で血液中の二酸化炭素が減り過ぎてしまい、めまい・動悸・頭痛・胸痛・痙攣などの症状が出てしまいます。何事も程々です。
普段無意識にしている呼吸ですが、体は瞬時も怠ることなく働いてくれていると思うと幾ら感謝しても足りません。
鼻呼吸練習中
因みに、言葉を発達させたヒトは口呼吸もするようになりました。ゴミ・ばい菌を取り除いてくれたり、湿度と温度を調整してくれる鼻呼吸と違って、口呼吸は直接喉の奥に外気を入れてしまうので何かと健康上の問題が生じます。しかも、口呼吸の場合は鼻呼吸よりも換気量が多いので、慢性的に過換気状態になってしまうのではないかと心配です。
鼻が詰まって鼻呼吸できない方は、色々お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
そういえば昔、ヨガのワンデイセミナーで火の呼吸というのを習ったことがあります。格闘家やプロスポーツ選手なども取り入れていたようです。1つ位真剣に呼吸法を習っておけば良かったのにと今更ながらそう思います。
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