発芽野菜、発芽玄米というと何か特殊な食べ物のようにも聞こえますが、早い話が「もやし」です。植物の種を発芽させたものです。スーパーの野菜コーナーの一角を占めている「スプラウト」もそれです。
　発芽は何しろ野菜の生命力が一番盛んな時期で、成長するために必要な栄養素を蓄えています。その上、発芽によって栄養価が増加したり、新しい栄養素が出来るなど、成熟した野菜よりも栄養が豊富な場合が多いのです。しかも種の時より食べやすい。何とも有り難い野菜の赤ちゃんです。
　例えば大豆もやしにはイソフラボン、GABA、アスパラギン酸が沢山含まれています。冒頭の村上農園さんのブロッコリースプラウトはスルフォラファンの含有量がとても多いだそうです。

 

　ご先祖様達は植物を萌(も)やしたり(発芽)、醸(かも)したり(発酵)する事で、食べ物の味を良くし、より健康に役に立つように様々な発見と工夫を凝らしてくれました。本当に有り難い事です。幸いもやしは農家さんの多大な努力のお蔭で気候に左右されず、一年を通して安価に手に入る食材です。もっと頻繁に頂きたいと思います。

 

　そう言えば、愛娘が何年も前に10日間玄米ご飯だけを食べるダイエットに挑戦していたのを思い出しました。減量効果は抜群だったようですが、玄米好きの愛娘ですら、その後はチャレンジしていないようです。極端なスタイルは続けるのがなかなか難しいのかもしれません。
　体調を変えるには多少は時間が掛かっても中庸が良いです。いや寧ろ中庸を継続していく事が養生の基本だと思います。体は食べた物で出来ています。特定の食材ばかりを長期間継続して食べ続けるというのはやはり無理があると思います。出来るだけ色々な食材を、一番美味しい旬の時期に頂くのが健康のための一つの要素だと思います。

 

　バランス良く食べたいけれど、先ずはお腹の調子整えたい方は、色々お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
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