2021年04月27日(火)5:56 AM
脂肪肝と言えば
お酒の飲み過ぎを想像する方が多いと思います。けれど、お酒を沢山飲まないのに脂肪肝になる事もあります。
NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)がそれです。
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肝臓は体の中の化学処理工場のような働きをしています。腸で消化・吸収した様々な栄養素を取り込んで全身に送り届けているのが肝臓です。肝臓はそれ以外にも薬を無効化したり、アルコールやニコチン等の有害物質を分解して無害化もします。
お酒を飲むと、お酒に含まれるアルコールが酢酸へ分解され、血液にのって全身に巡って、水と二酸化炭素に分解されます。ところが、アルコールを大量に飲み続けると、肝臓での中性脂肪の合成が多くなってしまうそうです。
また肝臓は消費しきれないグルコース(ブドウ糖)からグリコーゲンや中性脂肪を合成して肝臓内に蓄積するので、食べ過ぎや運動不足等が続いても肝臓に脂肪が過剰に蓄積されてしまいます。
そして徐々に脂肪肝へと進行して行きますが、脂肪肝には殆ど自覚症状がありません。成人の4人に1人は脂肪肝が見つかるそうなので、健診等で肝機能検査がある場合は是非受診するようお勧めします。
以前は非アルコール性の脂肪肝は放置しても問題無いとされていました。けれども、現在はアルコール性脂肪肝も非アルコール性脂肪肝も、放置すれば慢性的な炎症を起こし、その内一部は肝硬変、肝臓がんに進行する事があるそうです。
アルコール性脂肪肝の治療は、何よりも禁酒が一番です。非アルコール性脂肪肝は食べ過ぎと運動不足が大きな原因なので、そこを改善する必要があります。中性脂肪はグルコースから合成されるので、糖質を取りすぎないようにする事が大事です。運動不足は速足で歩くのが一番ですが、家の中でも出来るスクワットもお勧めです。
美味しいけど、控えめに
脂肪肝になるのを避けるには、腹八分の食事と適度な運動の養生が大切です。
養生のことなら色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。
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