2021年07月27日(火)6:09 AM
毎日暑いです。ここ三島では7月に入って真夏日が6割を超えました。前年は3割に満たなかったのですが・・・
これだけ暑いと食欲がなくなったり、疲労感が強くなったりしていませんか?
でも、それが暑さのせいだけじゃないとしたら・・・
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健康診断を受けている方や献血をされているなら、ALTという指標をご覧になった方も多いと思います。お酒を呑まれる方ならγ-GPTを気にされているかもしれません。
これらの指標は肝臓の機能に問題がないかどうかを検査するために使われています。肝機能障害は、何らかの原因で肝臓が障害を受けて炎症が起き、肝細胞が壊れてしまう病態の事です。肝機能障害が起きると、血液検査でAST、ALT、γ-GTP、ALP、LDH、ビリルビン等が高くなります。
「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、病気が進行しないと症状が表れにくいので、こうした指標が肝機能障害の判断の目安になるのです。
全身倦怠感、食欲低下、嘔気、黄疸、皮膚の痒み、体の浮腫、腹水等の症状が出る頃には障害がかなり進行しているので、症状がない内から定期的に検査を受けておくと安心です。
肝機能障害の原因には
ウイルス性肝炎、
アルコール性肝炎、
非アルコール性脂肪性肝疾患、薬物性肝炎、
自己免疫性肝炎があります。
日常生活を見直す事で肝機能障害になる事を防げる原因もあります。
ウイルス性肝炎はウイルスの感染が原因です。肝炎ウイルスでも、コロナウイルスでもインフルエンザウイルスでも、
感染症の対策は、感染の原因に近づかない、感染経路を遮断する、宿主の抵抗力を上げる、の3つです。
アルコール性肝炎はお酒の呑み過ぎが原因なので、予防するならお酒は控えめにという事になります。
非アルコール性脂肪性肝疾患は食べ過ぎと運動不足が大きな原因なので、そこを改善する必要があります。そのためには糖質を取り過ぎないようにするのと、運動が欠かせません。
抵抗力を上げたいのなら、鍼灸がお勧めです。もちろん毎日の養生は基本です。寝酒に頼っていてなかなか眠れない方には失眠への灸がよく効きます。体が痛くて運動できない方には鍼がよく効きます。
爆睡中!!
肝臓は体の中の化学処理工場です。腸で消化・吸収した様々な栄養を取り込んで全身に送り届けているのが肝臓です。それに薬を無効化したり、アルコール等の有害物質を分解して無害化したりもしています。そんな大事な肝臓を守るためには、質の良い睡眠、旬の食材を腹八分で美味しく頂き、適度に体を動かす、養生3本柱を続けるのが一番です。
養生について知りたいという方は、色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。
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