酸蝕歯で歯がなくなる？

2024年02月27日（火）6:02 AM

　「さんしょくし」って言葉、おきらくは初めて知りました。漢字で書くと「酸蝕歯」です。
　漢字を見ると何となく、歯がどういう状態になっているのか想像がつきます。酸っぱいもので歯が薄くなったり、虫歯みたいに穴が開いたりするのです。

　酸蝕症というのは、くさび状欠損、咬耗症(こうもうしょう)、摩耗症と共に「Tooth Wear(歯の擦り減り)」と呼ばれる症状です。
　酸蝕症の特徴は、

・知覚過敏：冷たいものがしみやすい
・歯全体に丸みを帯びる
・エナメル質が濁る
・前歯がスベスベになったり、ひび、欠け等が入る
・奥歯のすり減り、深い溝やへこみ

　これらの特徴は、酸を多く含む食品の摂取が原因です。酸性度の髙い食品を頻繁に、長時間摂取する事で歯は簡単に溶けてしまうのだそうです。酸蝕歯は歯周病や虫歯と同じく、歯を失う病気の一つです。

　歯を失うというのは、体に対して大きなダメージを与えます。
　たとえ1本でも歯を失うと、しっかりと食物を噛めなくなります。食物を十分に咀嚼出来ないと、胃腸の負担が増えてしまいます。食事を美味しく頂けなくなるのはとても悲しいです。また、周囲の歯が徐々に傾き、歯並びが悪くなります。会話する時も発音しづらくなり、顔の見掛けも変わってしまいます。
　また、歯がなくて歩けなくなるケースもありました。

　酸蝕歯になるのを防ぐにはどうすれば良いでしょうか？
　歯が酸に触れる機会をなるべく少なくする事です。
　酸性度の髙い食品を摂る量や頻度を少なくする。酸性度の髙い食品を口にしたら水でうがいする。等です。
　でも既に酸蝕歯かもしれない、と思った方は即、歯科医受診をお勧めします。