とどのつまり、便秘の解消 ~便秘その1~

とどのつまり、便秘の解消 ~便秘その1~

2014年12月23日(火)4:44 AM
XmasCake 明日はクリスマスイブ、冬のいいところは富士山の綺麗度が増すこと、星が増えること、温かいと幸せなこと、まだまだありますが(笑)
 寒いと息が白く見えます。24時間365日もくもくと役目を果たしている呼吸は、便通と密接な関係があります。
 東洋医学では、肺と大腸はコインの裏と表のようなものと考えています。簡単に言うと、良い呼吸は快便に通じるということです。
 
 冬に便秘が気になる方は、お腹の冷えや運動不足、水分不足かもしれませんが、肺の寒さも原因かもしれません。
 肺の空気を湿度100%体温にするため、鼻やのどは外気を加湿加温します。冷たくて乾燥した冬の外気は、息をするだけで体の熱が減るので、冷えると便秘になる方には辛い季節です。
 医療ネットしずおかによると沼津市に便秘外来が1件、三島市はweb上に便秘の文字がある医療機関がありました。便秘は自覚症状と客観的指標と治し方が一致していないし、生活習慣との関係も深いし、薬でパッと治るものではないので、便秘外来の本を読むたびため息がでます。
 東洋医学でも、便秘という現象をおこす理由はたくさんありますが、簡単に言うと、大腸の働きに原因が無いものとあるものの2つに分けられます。
 大腸に原因が無いものに、がんや腫瘍、薬の影響があります。
 大腸に原因があるものはざっくりと、「動きが悪い」「動きが一定しない」「貯める場所に問題がある」ものに分けられます。
 
 大腸の動きが悪いものを弛緩性といいますが、大腸の蠕動運動が弱くて、便の進み方が鈍くなり、便が硬くて排便回数が少ないのが特徴です。
 大腸の動きが一定しないのは、過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれ、便秘型、下痢型、便秘と下痢を繰り返す混合型があり、お腹が張ったり、腹痛があったり、残便感があり、便がでると症状が改善します。原因の多くは、大腸の知覚過敏と言われています。
 便を貯める場所に問題があるものを直腸性といいますが、大腸を問題なく進んだ後、直腸で便が停滞します。直腸に便があるので、便意はあってまったく出ないか、ちょっとしか出ないので残便感があります。
 ちなみに、大腸の動きが良すぎるのは下痢です。
 
 便秘には食物繊維やヨーグルトという情報があふれていますが、一概にそれが解決策ではありません。
 おきらくに来られる方も、食物線維のとり過ぎで便秘を酷くされたり、ヨーグルトでお腹を壊したことを便秘の改善と勘違いされていたり、便秘の原因がストレスの方もいます。
 たかが便通、されど便通、とどのつまり色々お話を伺わないと一筋縄ではいきません。共通して言えることは「お腹を冷やさない」「よい油をとる」「適度な運動」「朝食後は排便チャンス」「排便姿勢に注意」です。
 規則正しい生活は、便秘に限らず健康の基本ですが、これに加えて体を冷やすものを口にせず、毎日オリーブオイルなどを適量とるだけで改善される方も多いです。
 硬くて小さな便は、出す時に強くいきむので他のトラブルの引き金になります。排便時は、洋式トイレなら考える人のポーズで。粘るのは禁物です。考える人といっても手は顔を支えるのではなく、両手はウエストに、体は少し前傾し、踵を少しあげるのがポイントで、これは体の負担を減らすコツです。
 呼吸も大切なポイントの一つですが、それはまた別の機会に。
 体の状態を良くするはりきゅう(鍼灸)との併用も、便秘解消の早道です。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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