灯明で尻を焙る?

灯明で尻を焙る?

2018年11月06日(火)5:31 AM
 「灯明で尻を焙(あぶ)る」というのは、おきらく極楽のトイレ用ことわざカレンダーからの引用です。たき火で背中やお尻をあぶれば暖かいけれど、灯明のような弱い火では少しも暖かくならない。つまり、間違った方法でやっても効果がでない。という意味で使われるそうです。
 確かにお尻を暖めるには熱量が足りないでしょうね。雪の降る大晦日の夜、凍える少女の指先を暖めるにも足りないでしょう。
 

飴色になるまで、よ~く炒めて

 でも、火って本当にありがたいものです。ギリシア神話ではプロメテウスが肉と火を人間に与えるよう策略したことになっています。火を使えるおかげで、硬くて食べられない食材を食べることができます。また生のままでは食べられない食材も食べられます。それに食材の味、香り、舌ざわりが良くなる、消化も良くなると、いいことづくめです。たま~に焦がしてしまったりもしますが(-_-;)
 更に火には殺菌効果があります。
 例えばこれからのシーズンに増えてくるのがノロウイルス中毒。ノロウイルスに汚染された二枚貝や、食品取扱者を介して汚染された食品による食中毒は生や加熱不足のもので発生しています。中心部まで十分に火を通せば、食べても問題ありません。

 

 
 大先生の本「やまい一口メモ」に書かれていることですが、冷たいものを食べるということは、体の熱が奪われるということです。それは体が冷えていく、すなわち命が縮まることを意味します。でも火のおかげで、体を冷やしにくい温かい食事ができます。

 
 ちなみにヒトはいつ頃から火を使っていたんでしょう?
 2018年11月号のNewtonにはおよそ80万年前から火を利用していたとあります。またネアンデルタール人が火打石を利用していた可能性もあるとのこと。寒冷地適応したネアンデルタール人なら、早くから火打石を発見していたかもしれません。
 今年の3月に沼津にい〇〇〇ス□□□がオープンしました。11月下旬には三島にもオープン予定です。函南では11月頭から炭〇〇さ□□□がオープンしています。肉好きのおきらくとしてはプロメテウス様様です。もしかしたら、ネアンデルタール人様様?
 
 朝晩の冷え込みが強くなって、暖かくしてるのにヒエが辛いという方は、お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。色々とお手伝いできると思います。

 
 

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*1 やまい一口メモ


 小林詔司著
 太陽出版
 
「やまい一口メモ
東洋的な健康観のすすめ」改訂版
 
健康について日常的に経験することと、それについて東洋医術の立場からの説明が書かれています。

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

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