2020年09月01日(火)6:33 AM
医療が不十分だった時代には神仏に病気平癒を祈願する事が多かったのでしょう。日本医薬の祖神である少名彦を祀った神社、薬師如来を祀った寺が日本全国にある事からもそれが伺えます。
目や耳など特定の病気に特化した所も結構あります。その中でイボ(疣、肬とも書く)取りにまつわる所も結構多いです。その筆頭がいぼとり地蔵らしいのですが、おきらく極楽の近くでは
函南町日守に疣水神社という所を発見しました。
折りたたむ
イボには、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)、伝染性軟属腫(ミズイボ)、スキンタッグ(中年イボ)、脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)など色々な種類があります。最も多いのはウイルス性疣贅なので、皮膚科で単にイボと言えばこれを指します。
ではこのイボの治療ですが、
日本皮膚科学会によると、なかなか難しいようです。特効薬や特効的治療法がないので、液体窒素による外用療法やヨクイニン内服療法などの中から実際に試しながら治療して行くようです。また1回の治療で治る事は難しく、繰り返し治療をする必要があるそうです。
とても興味深いのはイボ地蔵にお参りするだけで治ってしまう事もあると書かれている事です。「これで治る!」と信じる事で、免疫力が上がるためと考えられているそうです。
薬は抗菌薬のように直接原因を叩くもの以外は、症状を抑える対症療法のためのものが殆どです。結局はどんな病気でも最終的に治しているのは体自身が持っている治る力なのですから、その力を信じる事はとても大事だと思います。
さて、おきらく極楽ではどんなイボ治療をするかというと、どのような病気であれ怪我であれ、最初に必ずするのは基本治療です。基本治療では(仕事、勉強、運動…)のし過ぎ、怪我、ストレスなどで落ちてしまった治る力を年齢本来のレベルに引き戻します。そうする事で、この次の段階の治療の効果が高くなります。
そして、イボの場合は何と言ってもお灸です。イボの大きさに合わせて艾をひねり、イボの上に乗せて焼ききります。熱を感じるまでこれを繰り返します。お灸の場合も何回で治るとは言えないのは、それぞれが持っている治る力に依存するからです。でも経験上、数回の治療で正常な皮膚が再生されて来るようです。
焼き切るお灸は熱いですが、その効果は抜群です。イボ以外にもたこ、魚の目、ガングリオン、怪我、虫刺されなどにも効果がありますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。

疣水神社
ところで疣水神社。折角見つけたので、用足しのついでに早速探検して来ました。右手の看板の前に水鉢と蛇口があります。

霊泉 ゐぼみづ
看板には「霊泉 ゐぼみづ ・このゐぼみづは全国に3ヶ所実在する中の1ヶ所でゐぼの治療に効果があると伝えられる。 ・ゐぼみづ霊泉の所在地 静岡県、岐阜県、福島県 ・この源泉は飲料水ではありません。」と書かれています。字体が歴史を感じさせます。お参りされた方達全員のイボが取れましたように。
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