2020年09月22日(火)5:39 AM
「出物、腫れ物、所かまわず」と言いますが…おきらくの中学時代。虫垂炎(盲腸)で手術入院した級友の見舞いに行った事があります。級友曰く「おなら(屁)が出たからもう大丈夫って、先生に言われた」そうです。おならが出るのは腸の動きが回復した証拠なんだとか。
逆におならが出ないのは腸閉塞等の何らかの病気のサインなのです。また匂いもお腹の調子を推測するための大事なサインです。このようにおならは体の状態を伝えてくれるメッセージです。それなのに屁っ放り腰(へっぴりごし)、屁理屈、屁の河童、屁の突っ張りにもならない、屁でもない等々散々な言われようです。
折りたたむ
おきらくは結構おならが出る方なのですが、一体一日でどれ位の量になるのでしょう。食べ物や体調、ストレス等で増減するそうですが、通常は1日で100~3000ml程度と個人差が大きく、イモ類や豆類を沢山食べると更に数倍にもなるとか。だからおならは出るのが普通なのです。音は何とか透(す)かせても、臭いがキツイのは誤魔化せません。
NASAの研究では(出典を見つけられなかったのですが)、おならの成分は口から飲み込んだ窒素が主で、60~70%を占めているそうです。残りの殆どは水素、二酸化炭、酸素、メタンなどの無臭成分。そしてその他の微量な成分の中に硫化水素、インドール、スカトール等のクサイ臭いの成分が含まれます。
腸にはおよそ
100兆個もの腸内細菌が棲み着いており、ヒトが消化・吸収出来なかった食べかすを餌にしています。赤ちゃんの頃はビフィズス菌が多く、便は臭くありません。高齢になるに従ってビフィズス菌が減る一方ウェルシュ菌が増え、便臭も強くなります。
ビフィズス菌はオリゴ糖などを代謝して酢酸、酪酸を作り出す事で腸内環境を整えるお手伝いをしてくれています。オリゴ糖を多く含む食品は、玉葱、牛蒡、キャベツ、じゃがいも、大豆等普段使いの野菜です。ふんだんに食べて善玉菌を応援すると同時に便量を増やし、お通じも良くしましょう。
お肉食べすぎなんじゃない?
対してウェルシュ菌はタンパク質を腐敗させ有害物質を作り出す事から老化や発がんにも関係しているかもしれないと言われています。そして、硫化水素、インドール、スカトール等のクサイ臭い成分もウェルシュ菌が出しています。たまにご褒美に500gステーキを食べるのは良いとしても、消化・吸収しきれない程お肉ばかり大量に食べてもウェルシュ菌が喜ぶだけです。おならが臭くなった場合、もしかするとタンパク質が消化・吸収しきれておらず、悪玉菌が勢力を伸ばしているという事かもしれないので、暫くお肉控えめにして善玉菌を応援する食事をしてみましょう。
タイトルの鍼でおならが止まるか?という事ですが、おならは生理的に誰でも毎日出来るものなので完全に止まるというのはなさそうです。でも、腸の動きが悪くなると、便の通過に時間が掛かり、食べかすが腐敗しやすくなります。そうするとおならの量が増えるし、臭いも強くなります。
腸の動きを良くするのなら鍼はとても得意です。またストレス等で空気を沢山飲み込む習慣(呑気症)があるとやはりおならの量は増えます。
ストレスを軽くするのも鍼は得意です。
腸の動きを良くするには適度な運動も効果的です。体が痛い、
疲れやすい等の理由で運動出来ない時も鍼は有効です。
なので結論は、鍼ではおならは止まりませんが、正常な状態に戻すお手伝いは出来る。です。
色々試したけれど、やっぱりおならが気になる方はお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
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