2021年11月02日(火)6:03 AM
11月5日は
予防医学デーです。予防医学の父と言われる
北里柴三郎博士が設立した北里研究所の設立日である11月5日を北里大学北里研究所病院が記念日として申請したそうです。
暦上はそろそろ立冬。冬の始まりです。体調を整えて、病気を予防したいものです。
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北里博士がいた19世紀は病気の中心は感染症でした。中でも傷から感染する破傷風は非常に恐れられていたそうです。
破傷風というのは、土木作業中の事故や農耕中の怪我で、破傷風菌が体内に侵入し毒素を発生する事が原因で起きる病気です。
症状は開口障害、痙笑(顔面筋の痙攣により笑っているように見える)、後弓反張(けいれんによる全身のそり返り)等があります。
北里博士は破傷風菌の純粋培養に成功し、そこから
血清療法を開発しました。この血清療法は多くの研究者により改良が加えられ、破傷風ワクチンが開発され予防出来るようになりました。
今では、コロナ、インフルエンザ、麻疹、風疹、日本脳炎等多くの病気に対するワクチンがこれらの病気を予防しています。
しかし、病気はこれらの感染症だけではありません。
疲れやすい、疲れが取れない、体がだるい、体がひえる、良く眠れない、食欲がない、胃腸の調子が悪い、肩こりがひどい、腰がはる、めまいがする、痛みがある、便が出にくい、下痢をする、出血する等、体から出されるサインは沢山あります。こうしたサインを東洋医学では重要視しています。何故ならこうしたサインは何らかの体の異変を意味するからです。
こうした状態を東洋医学では未病と呼びます。未病はまだ病気にはなっていないですが、病気に向かっている状態です。
健康な時なら、十分な休養さえ取れれば調子を取り戻せるので、病気にはなりません。けれど、こうした状態がずっと続いているなら治る力が弱っている証拠です。放っておくと病気になってしまいます。一度調子を崩してしまうと、なかなか直ぐには元通りにはならないものです。病気になってしまう前に調子を整えようとするのが東洋医学の未病治です。
そのために重要なのが養生です。質の良い睡眠を取り、旬の色々な食材を腹八分に頂き、適度に体を動かす事が大事です。
旬の蓮根料理ッ!!
未病治に興味のある方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。
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