そろそろインフルエンザのシーズンです

2021年11月09日（火）6:02 AM

　立冬に入って朝晩の冷え込みが一弾と強くなりました。10月中は外に出る時もTシャツでしたが、11月に入ったら流石に上着が必要です。空気もかなり乾燥してきて、いよいよインフルエンザシーズンの到来です。
　厚労省からは令和３年度　今冬のインフルエンザ総合対策についてという記事が広報されていますね。

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　今年はインフルエンザは流行るんでしょうか。
　日本感染症学会からは2021-2022年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方が示されています。
　ざっくりまとめると、

　2019-2020年シーズンは小流行はあったものの、2020年2月新型コロナの流行と同時に急速に減少。2020-2021年シーズンはインフルエンザウイルスの検出報告は殆ど無かった。これは新型コロナ対策としての、手洗い、マスク着用、三密回避等の対策がインフルエンザ対策としても効果的だったのだろう。
　しかし、2021-2022年シーズンは、前シーズン、インフルエンザに罹患した人が非常に少なく社会全体の集団免疫が出来ていないため、海外からウイルスが持ち込まれると大きな流行を引き起こす可能性がある。
　以下のような方は、インフルエンザに罹患した場合の合併症のリスクが高いとされている。

6か月以上5歳未満
65歳以上（50歳以上とするものもある）
慢性呼吸器疾患（気管支喘息やCOPDなど）
心血管疾患（高血圧単独を除く）
慢性腎・肝・血液・代謝（糖尿病など）疾患
神経筋疾患（運動麻痺、痙攣、嚥下障害を含む）
免疫抑制状態（HIVや薬剤によるものを含む）
妊婦
長期療養施設の入所者
著しい肥満
アスピリンの長期投与を受けている者
胆がん患者

　なおワクチン接種は、上記のような因子を持つ持たないに関わらず、受けるように勧められています。

	2018年	2019年	2020年	2021年
36週	338	3,813	3	o
37週	655	5,738	4	1
38週	668	5,716	4	3
39週	795	4,543	7	5
40週	848	4,889	7	10
41週	617	4,421	17	10
42週	955	3,550	20	13
43週	959	3,953	30	20

　この表は2018年から2021年の第36週(2021年だと9月6日から9月12日まで)から第43週(2021年だと10月25日から10月31日まで)までのインフルエンザ発生件数です。
　新型コロナ前と新型コロナ後では、随分大きな差があることが分かります。新型コロナを恐れて、熱があっても受診を控えたというのもあるかもしれませんが、それにしても殆どインフルエンザ感染はありませんでした。
　手洗い、マスク着用、三密回避等の対策がインフルエンザ対策としても効果的だったのだろうという推測は正しそうに思います。

　とは言え、掛かる時は掛かってしまうものです。大事なのは如何にして重症化させないかという事です。
　先にあったハイリスクな要素がない方が最優先ですべき事は、しっかりと体を休ませるという事です。これはインフルエンザに限った事ではありません。どんな病気でも同じです。
　因みに、学校保健安全法施行規則の第十九条には発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日（幼児にあつては、三日）を経過するまで出席停止とあります。1週間はお休みしましょう。
　体力や免疫力が落ちると、感染しやすくなるし、治りにくくなります。そのために重要なのが養生です。質の良い睡眠を取り、旬の色々な食材を腹八分に頂き、適度に体を動かす事が大事です。