2023年09月19日(火)10:25 AM
おきらく極楽では、治療の開始時に必ず脈拍を測ります。その時の質問に多いのが「わたし、脈速いですか?」というものです。脈拍が80回を超えると聞かれる事が多いように思います。「そんな事ありません、普通です。」と答えます。脈が速いと心臓に負担が掛かると思っておられるのかもしれません。
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或いは、「哺乳類はどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つ」と言う説を聞いて、心拍数が多い人は短命だと思っておられるのかもしれません。平均心拍数を70回だとすると、20億回÷70回÷60分÷24時間÷365日≒54歳が寿命となります。
厚生労働省の
主な年齢の平均余命を見ると、ペニシリンの本格的製造が開始された
1947年で男性が50.1歳、女性が54.0歳なので数値的には何となく合うのですが・・・
現時点での日本人の平均寿命は80歳を超えていますので、心拍数は30億回以上という計算になります。医療の進歩・衛生環境・栄養状態等の環境的な要因が良くなった事が大きいのだと思います。
ヒトの成人の心拍数は安静時50回以上100回未満/分が正常とされています。100回以上の場合を頻脈と言い、不整脈と診断されます。
心拍は自律神経が調整しており、心因的なストレス、運動、喫煙、飲酒等で上がり、リラックスすると下がります。
自律神経以外で心拍数を上げる可能性がある病気としては、低血圧、貧血、狭心症、心筋梗塞等の冠動脈疾患(アテローム性動脈硬化症)、心臓弁膜症、心不全、心筋症などの心臓病、甲状腺疾患、糖尿病等があります。
頻脈の症状としては、動機、息切れ、脈の乱れの自覚、めまい、立ちくらみ、失神、けいれん等があります。心筋梗塞等が影響して起きる心室頻拍や心室細動による頻脈性不整脈が持続すると、即座に電気ショック等の有効な治療を実施しないと突然死に至るため、致死性不整脈とも呼ばれます。寿命に影響する頻脈なんですね。
上記のような症状があるなら、即受診したいものです。
普段気にする事の殆どない脈にも時々気を向けたいものです。いずれにしろ早期発見・早期治療が大事です。
検査しても異常が見つからないのに脈が速い場合、自律神経の問題かもしれません。この場合、旬の食材をバランス良く腹八分頂き、適度に体を動かす事が一番です。勿論しっかり体を休める事も大変重要です。しっかりと養生したいものです。
玄米ご飯と秋刀魚、大好きッ!!
最近脈が気になるという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
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