心･血管病予防デー

2023年09月12日（火）6:17 AM

　来る9月17日は心･血管病予防デー。一般社団法人日本心・血管病予防会（重松宏理事長）が制定したそうです。検診を受けることで血管に由来するさまざまな疾病を予防、発見する意識を高め、包括的に診断、治療することで、治療後の改善を図るのが目的なのだそうです。
　心血管病は心臓に繋がる血管や心筋の異常で、心臓へ血液が十分に行き渡らなくなる病気です。心血管病は、日本人の死因の2位。防げるものであれば防ぎたいものです。

折りたたむ

　心血管病には色々ありますが、ここでは突然起こる幾つかの病気について見ていきたいと思います。

急性心筋梗塞
心筋(心臓を動かしている筋肉)に血液を送っている冠動脈が血栓で詰まり、血流の途絶えた心筋が壊死する病気です。心臓のポンプ機能が損なわれるため、大変危険な病気です。
心筋梗塞の原因は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や喫煙習慣によって起きる動脈硬化です。
狭心症
冠動脈が狭くなり、心筋に酸素や栄養が十分に届かなくなる病気です。血流が完全に途絶えると、急性心筋梗塞になってしまう大変危険な病気です。
狭心症の原因も殆どの場合、動脈硬化です。
急性心不全
心臓病等が無かった人に突然心不全の症状が出る病気です。
原因は様々ですが、多くは心筋梗塞や狭心症等の虚血性心疾患によるものです。また、高血圧による心臓機能の衰えが原因の事もあります。
急性肺塞栓症
エコノミー症候群として知られている病気で、主に脚の静脈中に出来た血栓が、肺動脈に詰まり、突然死の原因にもなる大変危険な病気です。
原因としては、静脈が傷ついている、静脈の血液が滞っている、血液が固まりやすい体質がある。

　こうして見ると、急性肺塞栓症以外は、高血圧・動脈硬化が大きな原因になっているようです。高血圧も動脈硬化も生活習慣病です。早期発見・早期治療が大事です。定期的に健康診断を受け、血圧やコレステロール値等をチェックしたいものです。
　予防するためには旬の食材をバランス良く腹八分頂き、適度に体を動かす事が一番です。
しっかりと養生したいものです。