2022年11月29日(火)7:48 AM
暦上の季節は
小雪。雪が降り始める頃という事で、かなり寒くなりました。
寒い時期に多くなる病気というと脳梗塞?と考えがちですが、
殆ど季節性はないようなので、一年中注意が必要です。因みに脳梗塞を含む脳血管障害は介護が必要となる原因の23.3%を占めており、第1位だそうです。また、寝たきりの原因疾患の第1位でもあるそうです。出来る事ならピンピンコロリと最後を迎えたいものです。
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さて
脳血管障害と言えば、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血等がありますが、中でも脳梗塞が脳血管障害による死亡数の半数以上を占めているそうです。
脳梗塞は脳動脈の狭窄や閉塞により、血液が流れなくなって、脳組織が壊死してしまう病気です。何しろ脳は全体重の2%の重さしかないのに、酸素消費量は25%、グルコース(ブドウ糖)消費量は20%もの大食らい。酸素とグルコースを運ぶ血液が流れなくなってしまうと、4~10分で損傷するそうです。
脳血管障害の危険因子として高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙、大量飲酒、肥満、運動不足等がありますが、中でも高血圧は脳梗塞70%を占めるアテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞に関係しています。
アテローム血栓性脳梗塞は脳の大きな血管や首の血管が動脈硬化によって狭くなっている、或いは詰まってしまう事によって生じる脳梗塞です。動脈硬化の危険因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、大量飲酒)がある中高年に多い病気です。
前駆症状として一過性の脱力、片麻痺、失語、しびれ等が現れ、数分~数時間で改善する事があります。これをTIA(一過性脳虚血発作)と呼びます。
TIA発症者の10~15%が3ヶ月以内に脳梗塞を発症するという臨床結果があるようなので、改善したからと言って放置せず、直ぐに受診する事をお勧めします。
アテローム血栓性脳梗塞が発症すると、片麻痺、一側の感覚障害、構音障害等が生じます。更に段階的に失語等様々な症状が出現する事になります。
ラクナ梗塞は脳の細い血管が動脈硬化を起こして詰まった結果生じる脳梗塞です。高血圧の高齢者に多いのですが、小さな梗塞なので無症状の事もあります。症状としては軽度の運動障害、感覚障害、構音障害等の神経症状が現れます。大脳皮質に病変がないため、意識障害や失語や失行等の皮質症状は現れません。
アテローム血栓性脳梗塞の場合もラクナ梗塞の場合も、急性期の治療は血栓溶解療法になりますが、時間制限があるので、119番する時に発症時刻を忘れずに伝えて下さい。
血管を元気に保ち、血圧を下げたいと思ったら、速歩ウォーキング等の有酸素運動がお勧めですが、コロナとインフルエンザ流行の時期ですから、外に出たくないという方も多いのではないかと思います。そんな方におきらくのお勧めは、ヘナヘナジャンプです。普通のジャンプではなく、両足の踵を上げたまま、膝を緩めたり伸ばしたりするだけのなんちゃってジャンプです。床から飛び上がる必要はありません。でもこれだけで、ふくらはぎ、腿、お尻の筋肉、腹筋、背筋が結構疲れます。これなら自宅で、隙間時間に50回ずつとかすれば、1日で500回位なら軽くこなせます。時間にして合計10分程度です。
私のジャンプは本物よッ!!
どうも自力では自信がないという方。色々とお手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、強い体になるお手伝いをさせて頂きます。
寒いと交感神経が優位になり、末梢血管を収縮させるため、健康な人でも血圧が上がってしまいます。電気代が気にはなりますが、お部屋はしっかりと暖めてお過ごし下さい。
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