ブリ大根と腸内細菌

ブリ大根と腸内細菌

2019年12月17日(火)5:40 AM
 暦上は大雪。静岡では日の出が大体午前7時前、日の入りが午後4時半頃なので日照時間は10時間足らずです。う~、サ、サブっ。でも、寒けりゃ寒いなりに楽しみはあります。
 前回のブログでは鱈の話を書きました。けれど冬に美味しいのは鱈だけじゃありません。字を見れば一発でこの時期の魚だと分かるのが、

魚偏に師走の師で鰤。脂が乗っていてとても美味しいです。そして冬野菜の代表である大根。とくれば速攻でアレを作るしかありません。先ずは大根をよ~く下茹でしておきます。二時間ほど浸透圧脱水シートに包んでおいた鰤の両面に焼き目を付けます。生姜の絞り汁、出し汁、醤油で鰤と大根を10分程煮れば絶品ブリ大根の出来上がり。砂糖なんて使わなくても大根のまろやかな甘味が心を落ち着かせてくれます。

 

ワタシ、完食系女子

 どの季節でも美味しいものは沢山あるので今更なんですが、ヒトは長い進化の過程で何を主食にしてきたか凄く気になります。馬や鹿のように目が横にあるわけではないですし、その辺に生えている草をバリバリ食べる習慣もないので、草食でないということは間違いないでしょう。
 でも目が正面に付いているからと言っても、虎やライオンのような捕食するための鋭い牙がないので、狩り道具・調理道具の発明以前に肉食をもっぱらにしていたとは思えません。農業が発明されたのはほんの数千年前のことなので、穀類を主食にするようになったのはつい最近の事。
 ご先祖様は樹上生活が長かったようなので、木の実、果物、昆虫など手に触れるものを手あたり次第に食べて来たのでしょうか?リスのような丈夫な前歯を持っているわけではないので、調理道具を発明する前は硬い殻で覆われた木の実もそんなに沢山食べていたとは思えません。
 ビタミンCを体内で作れない哺乳類は非常に珍しいのですが、その珍しい方にヒトは入っています。となると、ビタミン類を多く含んだ果物を主食にしていた時期が相当に長かったんじゃないかと最近思うようになってきました。
 
 以前マツコの知らない世界に何年間も果物・西瓜などの果実的野菜・塩分補給のための果実の皮の糠漬けしか食べていないと言うフル―タリアンが出演していました。タンパク質を食べなくても健康でいられるということは・・・検査結果は見当たりませんでしたが、アミノ酸を産生できる腸内細菌が増えているのだろうという事は想像できます。
 いずれにしても、どんな環境でもそれに応じたパートナー(腸内細菌)が出来るということはとても頼もしい事です。お腹の調子を万全に整えて頼もしいパートナーと健康に生きたいものです。
 ちなみに、この時期の果物の王様といえば温州みかん(いわゆる普通のみかん)。温州みかんに多く含まれているβ(ベータ)-クリプトキサンチンが2型糖尿病・脂質代謝異常症・非アルコール性肝機能異常症骨粗しょう症を低減させる効果があるとの研究結果が農研機構から出ているようです。静岡県民としては嬉しい限りです。でもいくらみかんが体に良さそうだからといって、こたつに入りっぱなしでみかんを食べてても健康にはなれません。
 睡眠、栄養、運動の三拍子合わせて養生したいものです。養生については色々とお手伝いさせて頂けることもあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせください。
 

この記事に関連するブログ

キノコの味

喉の調子はいかが?

光の味は?

 

 

この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
 

ページリンク予約ご希望のお客様はこちら

静岡県三島市大宮町2-16-19
055-943-5547(ゼロゴーゴー キューシテミルナラ ココヨンナ)



«   |   »

今までの投稿

投稿(テーマ別)