2021年03月30日(火)6:12 AM
4月4日は歯周病予防デーだそうです。全国の歯科衛生士が立ち上げた新たな歯周病予防法(歯肉のプラークコントロール)の普及活動を行う「
Goodbye Perio プロジェクト」が登録したものです。厚生労働省によると、
45歳以上では過半数の人に歯周ポケットがあるそうです。
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歯は丈夫だよ!!
歯周病というのは細菌が歯肉溝(歯と歯茎の間)で異常に増殖し、歯周ポケットが作られ、歯肉(歯茎)が腫れ、歯槽骨(歯を支える骨)が溶ける病気です。進行すると最後には歯を抜く必要が出てしまいます。
それに何より、歯周病が全身に及ぼす影響は大きく、心臓疾患・脳血管疾患・糖尿病・認知症・転倒リスク等に関係しています。
ヒポクラテスは2400年も前に「口の中に慢性感染症があると全身の健康を害する。その慢性疾患を治すと全身の健康を回復できる。」と言っていますが、その観察眼は素晴らしいです。
また誤嚥性肺炎にも歯周病は関係しています。高齢者の場合、食物を飲み込む力が弱くなり、本来食道に入る食物が気管支に入ってしまう事があります。その時口の中に細菌が多いと肺炎になる可能性が大きくなってしまいます。何よりも寝ている間に細菌を多く含んだ唾を誤嚥する事で発症するパターンが食事中の誤嚥よりも多いのです。
歯周病の自覚症状は歯茎が痛い、腫れる、出血がある等です。こうした症状が続く時は歯科医院への受診をお勧めします。
歯周病の予防は歯垢をためない事。そのためには毎日正しく歯ブラシを使う事。数ヶ月に一度は歯科医院に行って、歯科衛生士の専門的なクリーニングを受ける事。
唾液を多くするのもお勧めです。唾液は食物の消化だけではなく、口の中の細菌を流す役割を持っています。歯周病の原因菌には唾液の少ない乾いた口の中が絶好の環境です。
唾液を多くするためには以下の方法があります。
1.良く噛む
唾液は噛めば噛むほど出ます。
少し硬いめの食材を良く噛んで食べたいものです。
2.水分補給
体の水分が不足すると唾液の量も減ります。
適度に水分補給をしたいものです。
3.リラックス
緊張している時は唾液の量が減ります。
リラックスしたいものです。
4.鼻呼吸
口呼吸すると唾液が蒸発してしまいます。
鼻呼吸を心掛けたいものです。
また、誤嚥した場合に細菌に負けない免疫力を保つ事や、細菌を咳で外に排出する力を維持したいものです。そのために大切なのは、しっかりと栄養を取り、十分に休養し、適度に体を動かす養生が基本です。
唾液を増やしたいのに緊張が取れなくてという方、色々お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くの
はりきゅう(鍼灸)院に
おきらくにお問い合わせ下さい。
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