2024年12月17日(火)6:11 AM
高齢者施設に行くと、トイレで失神される方がおられます。排便後に、血圧が下がって失神する事があるのです。
折りたたむ
実は、排便時だけでなく、排尿時も血圧が下がる事があります。いわゆる脳貧血なのですが、ほかにも咳、ご飯や水分を飲んだり、食後に気を失うこともあります。
血圧・心拍・体温・消化・代謝など、生きる上で必須の生命活動を維持するのが自律神経の働きです。その自律神経の働きに不調があると、膀胱・腸管・気道・食道の受容器からの刺激が脳に伝わり、血圧が低下し過ぎたり、脈が遅くなり過ぎる事で、脳への血流が減り失神するのです。
若くて健康でも徹夜や飲酒でトイレ失神もありますが、自律神経は不調や加齢で衰えるので失神のリスクはあります。
ところで男性の場合、立って排尿する事が多いと思います。失神すると、転倒して怪我をするリスクが高くなります。なので、出来れば座って排尿する事をお勧めします。
立ち上がる時に、一瞬頭がグラッとする事があります。いわゆる立ちくらみです。立ち上がる時、体は自律的に交感神経を興奮させ、血圧を保とうとします。しかし自律神経の働きに不調があると、この機能が上手く働かず脳血流が減少するため立ちくらみが起きます。酷い時は失神する事もあります。
排泄後はただでさえ失神しやすくなっているので、勢いよく立ち上がらず、ゆっくりと立ち上がるようにしたいものです。
頻繁に起きる場合、動脈硬化・糖尿病神経障害などの病気が隠れている可能性もあるので、受診する事をお勧めします。
何よりも養生三本柱(睡眠・食事・運動)を持続し、生活のリズムを作る事が自律神経のバランスを整える上で重要になります。
おしっこの後は、ゆっくり立ってねッ!!
寒い日が続きますね。夜中にトイレに行くのが不安という方。お手伝いさせて頂ける事もあると思いますので、是非お近くのはりきゅう(鍼灸)院におきらくにお問い合わせ下さい。体質にあった治療によって、健康な体になるお手伝いをさせて頂きます。
折りたたむ
この記事に関連するブログ
夜間多尿を引き起こす腎臓障害
夜中に何度も尿意で目が覚める
夜間頻尿と失眠へのきゅう
この記事を書いた人
Koji Wakio(
おきらく)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。丙申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(
極楽)
おきらく極楽にて
鍼灸治療中。乙巳年。
神社と美味しいものが大好きです。
予約ご希望のお客様はこちら
静岡県三島市大宮町2-16-19
055-943-5547(ゼロゴーゴー キューシテミルナラ ココヨンナ)
« ハリの力 | ビタミンCと運動で筋肉維持 »