パソコン作業と肩や首の痛み

パソコン作業と肩や首の痛み

2014年07月15日(火)8:27 AM

 暑いですね。季節は二十四節気で言うところの『小暑(しょうしょ)』。梅雨があけ、本格的に暑くなる頃です。まだ身体がこの暑さになれていないせいか、寝苦しい夜が多いです。この季節になると、子供の頃親がアイス○ン(氷枕)を用意してくれた事を思い出します。冷たくて気持ち良かったですが、あの頃はとにかく寝相が悪くて直ぐにどこかに飛んで行ってたようです。

 

 スーパーなどでは既にクーラーがガンガンに効いていますが、クーラーが入っている所に行くと肩や首が辛くないですか?

 

 酷い肩こりや首の痛みがある方は、過去に首をいためた経験をお持ちの方が多いです。外傷の次に多いのが、生活習慣によるものです。生活習慣の中でも、一日の多くの時間を占める労働の影響が大きく、日々の疲れや姿勢の悪さの蓄積がいつのまにか酷い肩こりや首の痛みを招きます。
 肩こりや首の痛みがある人は、同時に頭痛・目の疲れ・目覚めがスッキリしないなど、他の愁訴がある人も多いようです。

 

 中でも肩こり・首の痛みがある方にとても多いのが、パソコン作業での姿勢です。
 パソコン作業で肩周囲に大きな負担を掛けると、酷い肩こり・首の痛みの原因になります。これはほんの少し作業のレイアウトを見直すだけで、症状が劇的に良くなります。

チェック改善前の作業レイアウト
KaizenMae  机の手前に資料を置いて、その向こうにパソコンが置かれています。腕を伸ばしたまま長時間キーボードを操作すると、首肩腕に大きな負担が掛かってしまいます。
 肩は常に若干すくめた状態。首は下を向いて資料を見たり、前を向いて画面を見たりと大忙しです。しかも画面を見る時は少しでも画面に近づこうとして首はどんどん前垂れ状態になっていきます。これでは眼も疲れてしまいます。
 常に緊張を強いられた筋肉は凝り固まり、血行は悪くなり、疲れが取れないまま、翌日は更に過酷な緊張を強いられ・・・・。
 ループです。

 

チェック改善後の作業レイアウト
KaizenGo  パソコンを、机の一番手前に置きます。パソコンの上や横に資料を立てるホルダーを付け、資料を置きます。このホルダー、1000円も出せば色々なタイプのものが売られているので、自分にあったものを選べます。
 こうすると、頭は大体真っ直ぐなまま。肘も自然に垂れた位置にあるので、疲れは最小限で済みます。
ClipStand 力仕事であれ、事務作業であれ、手足を使う時は出来るだけ体幹の近くで動かすのが疲れない秘訣です。  ただし、この写真で使っているデータホルダーは使い勝手が今一つです。お薦めは、こちら。

 先日、肩こり・首の痛み・肩甲骨の痛み、それらが酷くなると頭痛まで起き、目覚めもスッキリしないなどの症状が数ヶ月間続いていた方が見えました。
 一回の積聚治療で症状は7割ほど取れ、更に作業レイアウトの見直しをご提案したところ、たった2回の治療で症状がほぼ完全に取れました。
 積聚治療で治る力が上がった事が大きな要因とは言え、生活習慣も見直したので早く症状がとれたのだと思います。生活習慣の見直しができないと、体へのダメージが蓄積され続けるので、治療回数が増えるだけでなく、ある程度治っても再発を繰り返すことが予想されます。
 作業環境の工夫だけで症状が取れない場合は、まだ別の原因があるか、治癒力が落ちていると言うことなので、おきらく極楽に一度いらしてください。

 

Yoroshiku あ、そうそう。
 肩こり・首の痛みがある時は、いくら寝苦しくても氷枕は避けた方が良いですよ。
 下手に首筋や肩を冷やし過ぎると血流が悪くなり、ますます症状が酷くなりますからね。
 おきらくのお薦めは竹シーツ。Googleで検索してみてください。沢山出てきます。一見硬そうに見えますが、身体の凹凸に合わせてへこむからでしょうか。そんなに硬く感じません。ほどほどに冷たくて良い感じです。
 そして、仕事は人にやって貰うにかぎります。

 

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この記事を書いた人

Koji Wakio(おきらく)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。申年。
武術の稽古と豚カツが大好きです。
Satomi Nakano(極楽)
おきらく極楽にて鍼灸治療中。巳年。
神社と美味しいものが大好きです。


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